トップ
>
獅子王
>
ししおう
ふりがな文庫
“
獅子王
(
ししおう
)” の例文
天子
(
てんし
)
さまはたいそう
頼政
(
よりまさ
)
の
手柄
(
てがら
)
をおほめになって、
獅子王
(
ししおう
)
というりっぱな
剣
(
つるぎ
)
に、お
袍
(
うわぎ
)
を
一重
(
ひとかさ
)
ね
添
(
そ
)
えて、
頼政
(
よりまさ
)
におやりになりました。
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
いや、少なくともその
晩
(
ばん
)
歌ったように歌うのを開いたことがなかった。かれは二つの歌を
選
(
えら
)
んだ。一つはジョセフの物語で、一つはリシャール
獅子王
(
ししおう
)
の歌であった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
離れません。あなたのためには水火にも入ります。あの『えそぽ』の話の
獅子王
(
ししおう
)
さえ、
鼠
(
ねずみ
)
に救われるではありませんか? わたしはその鼠になります。わたしは、——
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
御悩み快癒された天皇は、喜びのあまり
獅子王
(
ししおう
)
という剣を頼政に賜った。宇治左大臣頼長がこれを頂いて御前の階段を半ばまで降りたとき、ほととぎすが鳴いて空を渡った。
現代語訳 平家物語:04 第四巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
八宗九宗の
碩徳
(
せきとく
)
たち
虎豹鶴鷺
(
こひょうかくろ
)
と
勝
(
す
)
ぐれたまえる中にも絶類抜群にて、
譬
(
たと
)
えば
獅子王
(
ししおう
)
孔雀王
(
くじゃくおう
)
、我らが頼むこの寺の塔も絶類抜群にて、奈良や京都はいざ知らず上野浅草芝山内
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
玉楼金殿
(
ぎょくろうきんでん
)
を空想して、
鳳凰
(
ほうおう
)
の舞う
竜
(
たつ
)
の
宮居
(
みやい
)
に、
牡丹
(
ぼたん
)
に遊ぶ
麒麟
(
きりん
)
を見ながら、
獅子王
(
ししおう
)
の座に朝日影さす、桜の花を
衾
(
ふすま
)
として、
明月
(
めいげつ
)
の如き真珠を枕に、
勿体
(
もったい
)
なや、
御添臥
(
おんそいぶし
)
を夢見るかも知れぬ。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして何よりも——眠れる
獅子王
(
ししおう
)
の傍に咲く
牡丹花
(
ぼたんか
)
のような容顔、春風になぶられてうごく雄獅子の
髭
(
ひげ
)
に戯むれ遊ぶ、
翩翻
(
へんぽん
)
たる
胡蝶
(
こちょう
)
のような
風姿
(
すがた
)
、彼女たちの世界の、最大な誇りをもって
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
四
(
よ
)
たび目に尼提の曲った道にも如来は
獅子王
(
ししおう
)
のように歩いている。
尼提
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
獅
漢検準1級
部首:⽝
13画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
王
常用漢字
小1
部首:⽟
4画
“獅子”で始まる語句
獅子
獅子頭
獅子吼
獅子鼻
獅子奮迅
獅子舞
獅子狩
獅子丸
獅子児
獅子口