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状
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なり
ふりがな文庫
“
状
(
なり
)” の例文
衣服こそ貧しくあるが、
毎
(
いつ
)
もきちんとして
垢
(
あか
)
の付かぬ物を着ているという、一分の隙もない
状
(
なり
)
風俗だから余計に話が面白いのだ。
おもかげ抄
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
口に尾を
銜
(
ふく
)
みて、
箍
(
たが
)
状
(
なり
)
になり、
電
(
いなずま
)
ほど迅く追い走ると言ったが、全く
啌
(
うそ
)
で少しも毒なし、しかし今も黒人など、この蛇時に数百万広野に群がり、眼から火花を散らして躍り舞う
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
火にあぶったかき
餅
(
もち
)
の
状
(
なり
)
は千差万別であるが、我も我もとみんな
反
(
そ
)
り
返
(
かえ
)
る。桜の落葉もがさがさに
反
(
そ
)
り返って、反り返ったまま吹く風に誘われて行く。
水気
(
みずけ
)
のないものには未練も執着もない。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
長八は何心なく
見
(
み
)
るに羽織の定紋と云ひ
状
(
なり
)
恰好
(
かつかう
)
大恩受たる大橋文右衞門樣に
髣髴
(
よくに
)
たるは扨も不思議なりと思ながら腰の
早道
(
はやみち
)
より錢七八文出して手の内に
遣
(
やり
)
ければ浪人者是は/\有難う存じますと云し
其物語
(
そのものごし
)
まで
彌々
(
いよ/\
)
文右衞門に
似
(
に
)
たるゆゑ長八は忽ち十八年の
昔時
(
むかし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
しかし、そんな見苦しい
状
(
なり
)
をしているにもかかわらず、その体はいま内部から伸びあがりつつあるものを現しはじめているのだ。
お繁
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
老婢に案内されて入って来たのは武家に仕える侍女という
状
(
なり
)
かたちで、凡そ十七八になる大柄な娘だった。つつましく会釈をして坐るのを見たとき、玄一郎はどこか見覚えのある顔だなと思った。
山だち問答
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
状
常用漢字
小5
部首:⽝
7画
“状”を含む語句
状態
形状
行状
白状
書状
状況
現状
兇状持
異状
紹介状
生活状態
連判状
景状
名状
惨状
身状
遺言状
召状
心状
状箱
...