“燻(けぶ)” の例文
「燻(けぶ)つてえのそつちへおん出(だ)さなくつちや仕(し)やうねえや」風呂(ふろ)から出(で)た儘(まゝ)拭(ぬぐ)ひもせぬ足(あし)に下駄(げた)を穿(は)いて裸(はだか)の臀(しり)を他人(たにん)に向(む)けて立(た)つた一人(にん)が後(うしろ)を顧(かへり)みていつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「燻(けぶ)つてえの無(な)く成(な)つたら酷(ひど)く晴々(せい/\)してへえつてる樣(やう)ぢやなくなつた。俺(お)ら莫迦(ばか)な目(め)に逢(あ)つちやつたえ」兼(かね)博勞(ばくらう)はがぶりと風呂(ふろ)の音(おと)をさせて立(たち)ながらいつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「此(こ)りや燻(けぶ)つてえ」と復(また)沈(しづ)んだ儘(まゝ)ごし/\と垢(あか)を落(おと)して居(ゐ)たが
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)