燒酎せうちう)” の例文
新字:焼酎
頼み置かれよまた燒酎せうちう鷄卵たまご白木綿等しろもめんとうの用意を頼むなり其入用は某しが出すべしとて後藤は路金を胴卷どうまきまゝ亭主に預けおき悉皆こと/″\く用意を申し付て強刀がうたうたいし鐵の延棒のべぼう引提ひつさげ熊谷堤を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
平次はさう言ひ乍ら、幇間たいこもちの左孝のて居る部屋へ入つて行きました。燒酎せうちう臭い四疊半に、金盥かなだらひを一つ、美しいお駒が甲斐々々しく手拭を絞つては、左孝の額を冷して居るのでした。
ぢゞ茶屋ぢややは、おきなひとりて、燒酎せうちうあぶら蚊遣かやりるゐひさぐ、ゆゑふ。
逗子だより (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
扨寶珠花屋八五郎は後藤の出行しのち早々さう/\下男の彌助にいひつけまづ燒酎せうちう鷄卵たまご白木綿等しろもめんとう買調かひとゝのへ夫より外科げくわへ怪我人ある趣き申つかはし招きけるに醫師いしは幸ひ在宿ざいしゆくなればとて彌助に藥籠やくろう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見てヤレ/\夫は御手柄々々おてがら/\先生の事ゆゑ定めし斯あらんと存じ仰付おほせつけられとほり醫師もまねおき燒酎せうちう白木綿しろもめん玉子たまごとも調とゝのひ置候なりと云つゝ半四郎倶々とも/″\新藤夫婦を奧へともなひ醫師にみせ市之丞の疵口をぬはせ療治を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)