滿腹まんぷく)” の例文
新字:満腹
あるいへではクワスをませ、あるところではパンをはしてれる。で、かれいつ滿腹まんぷくで、金持かねもちになつて、六號室がうしつかへつてる。が、たづさかへところものは、玄關げんくわんでニキタにみんなうばはれてしまふ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
乾燥かんさうしてにしてれゝば蕎麥そば分量かさ滅切めつきりえるといふので、滿腹まんぷくする程度ていどおいては只管ひたすら食料しよくれう少量せうりやうなることのみをのぞんで勘次かんじ毎年まいねんつくつて屹度きつとそれをもちひつゝあつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)