“まんぷく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
満腹60.0%
滿腹20.0%
万幅10.0%
満幅10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これの事情を以て、下士のはい満腹まんぷく、常に不平なれども、かつてこの不平をもらすべき機会を得ず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
乾燥かんさうしてにしてれゝば蕎麥そば分量かさ滅切めつきりえるといふので、滿腹まんぷくする程度ていどおいては只管ひたすら食料しよくれう少量せうりやうなることのみをのぞんで勘次かんじ毎年まいねんつくつて屹度きつとそれをもちひつゝあつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
僕は万幅まんぷくの力を籠めて此場合に於ける令夫人の心理状態を描いて見ようと思ふが、うまくゆくか如何どうか、心元ない。
未亡人と人道問題 (新字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)
これからが満幅まんぷくの奇を思うままに発揮した椿岳の真生活であって、軽焼屋や油会所時代は椿岳の先史時代であった。