トップ
>
海鰻
>
あなご
ふりがな文庫
“
海鰻
(
あなご
)” の例文
「ところがお侍様、お祭中はいきの好い魚が仕入れてございます。
鰈
(
かれい
)
の煮付、
鯒
(
こち
)
ならば洗いにでも出来まする。そのほか
海鰻
(
あなご
)
の蒲焼に
黒鯛
(
かいず
)
の塩焼、
鰕
(
えび
)
の
鬼殻焼
(
おにがらやき
)
」
怪異暗闇祭
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
なお一層下って千分の一より一万分の一の間には
海馬
(
セイウチ
)
、鯨、
鰐
(
わに
)
、
海鰻
(
あなご
)
、
章魚
(
たこ
)
などがひかえている。
話の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
片手
(
かたて
)
づまみの
大皿
(
おほざら
)
の
鮨
(
すし
)
は、
鐵砲
(
てつぱう
)
が
銃口
(
すぐち
)
を
揃
(
そろ
)
へ、めざす
敵
(
てき
)
の、
山葵
(
わさび
)
のきいた
鮪
(
あか
)
いのはとくの
昔
(
むかし
)
討取
(
うちと
)
られて、
遠慮
(
ゑんりよ
)
をした
海鰻
(
あなご
)
の
甘
(
あま
)
いのが
飴
(
あめ
)
のやうに
少々
(
せう/\
)
とろけて、
蛤
(
はまぐり
)
がはがれて
居
(
ゐ
)
る。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その人が前の晩に舟を出して、品川の海で
海鰻
(
あなご
)
の夜釣りをしていたそうでございます。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
露店
(
ろてん
)
が並んで立ち食いの客を待っている。売っている
品
(
もの
)
は言わずもがなで、食ってる人は大概
船頭
(
せんどう
)
船方
(
ふなかた
)
の
類
(
たぐい
)
にきまっている。
鯛
(
たい
)
や
比良目
(
ひらめ
)
や
海鰻
(
あなご
)
や
章魚
(
たこ
)
が、そこらに投げ出してある。
忘れえぬ人々
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
“海鰻”の意味
《名詞》
海鰻(カイマン)
はも。
(日本での用法)あなご。
(出典:Wiktionary)
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
鰻
漢検準1級
部首:⿂
22画
“海”で始まる語句
海
海岸
海嘯
海鼠
海苔
海老
海月
海原
海辺
海人