あらひ)” の例文
鉢肴はちざかなまたあらひとなへ、縁日えんにち金魚きんぎよどんぶりかせて——(こほりへてもいゝ)——のちにひきものにたせてかへす、ほとん籠城ろうじやううまあら傳説でんせつごとき、すご寸法すんぱふがあると仄聞そくぶんした。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あらため見たれども血の氣は更に之なく如何して飛石とびいしに血が付しかと女房せんと諸共もろともあらひりし處へ憑司が案内にて直樣すぐさま召捕れし上種々拷問がうもんに懸り申分致せ共御聞入相成ず夫故それゆゑよんどころなく死る覺悟かくご致し罪にふくしたる旨申すにぞ大岡殿コリヤ其方は其せんと申す女と密通みつつう致し居るにより先妻せんさい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)