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泥海
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どろうみ
ふりがな文庫
“
泥海
(
どろうみ
)” の例文
紐育は岩の上に建てられた町ですが、東京の市街の半分は
泥海
(
どろうみ
)
が土地になった処に建てられて居るのです。ここにも何かの相違があります。
亜米利加の思出
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
おう/\と
声
(
こゑ
)
をかけ
合
(
あ
)
つて
纔
(
わづか
)
に
未
(
ま
)
だ
人種
(
ひとだね
)
の
世
(
よ
)
に
尽
(
つ
)
きぬのを
知
(
し
)
るばかり、八
日
(
か
)
を八百
年
(
ねん
)
と
雨
(
あめ
)
の
中
(
なか
)
に
籠
(
こも
)
ると
九日目
(
こゝのかめ
)
の
真夜中
(
まよなか
)
から
大風
(
たいふう
)
が
吹出
(
ふきだ
)
して
其
(
その
)
風
(
かぜ
)
の
勢
(
いきほひ
)
こゝが
峠
(
たうげ
)
といふ
処
(
ところ
)
で
忽
(
たちま
)
ち
泥海
(
どろうみ
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
雪は街路を埋め、パリーを
泥海
(
どろうみ
)
にしている。が君たちは何をしてるのか。君たちを泥水の中に放っておく施設にたいしては非難の声をあげている。しかし君たち自身はそれから脱しようとしているか。
ジャン・クリストフ:09 第七巻 家の中
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
廓街
(
くるわまち
)
から突き出てゐる
泥海
(
どろうみ
)
の中の島は
展望
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
今日
(
こんにち
)
まで吾々が年久しく見馴れて来た品川の海は
僅
(
わづか
)
に
房州通
(
ぼうしうがよひ
)
の蒸汽船と
円
(
まる
)
ツこい
達磨船
(
だるません
)
を
曳動
(
ひきうごか
)
す曳船の往来する
外
(
ほか
)
、東京なる大都会の繁栄とは直接にさしたる関係もない
泥海
(
どろうみ
)
である。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
おうおうと声をかけ合ってわずかにまだ
人種
(
ひとだね
)
の世に
尽
(
つ
)
きぬのを知るばかり、八日を八百年と雨の中に
籠
(
こも
)
ると九日目の真夜中から大風が吹出してその風の勢ここが
峠
(
とうげ
)
というところでたちまち
泥海
(
どろうみ
)
。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今日までわれわれが年久しく見馴れて来た品川の海は
僅
(
わずか
)
に
房州通
(
ぼうしゅうがよい
)
の蒸汽船と
円
(
まる
)
ッこい
達磨船
(
だるません
)
を
曳動
(
ひきうごか
)
す曳船の往来する
外
(
ほか
)
、東京なる大都会の繁栄とは直接にさしたる関係もない
泥海
(
どろうみ
)
である。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
泥
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
“泥”で始まる語句
泥
泥濘
泥鰌
泥土
泥溝
泥棒
泥坊
泥水
泥酔
泥亀