“水引草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みづひきさう40.0%
みずひきぐさ20.0%
みずひきそう20.0%
みづひきそう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その尾花をばな嫁菜よめな水引草みづひきさう雁來紅ばげいとうをそのまゝ、一結ひとむすびして、處々ところ/″\にその屋根やねいた店小屋みせごやに、おきなも、うばも、ふとればわかむすめも、あちこちに線香せんかうつてゐた。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すすきのえた穂と唐糸草からいとそうの実つきと、残りの赤い色を細かにつけた水引草みずひきぐさと、それにとげなしひいらぎの白い花を極めてあっさりと低くあしらったものである。至極の出来である。
たとえば青苔あおこけうえに、二つ三つこぼれた水引草みずひきそうはなにもて、たたみうえすそみだしてちかけたおせんの、ぼりのような爪先つまさきは、もはやかたたたみんではいなかった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
その外、都にて園に植うる滝菜たきな水引草みづひきそうなど皆野生す。しょうりょうという褐色かっしょくの蜻蜓あり、群をなして飛べり。るる頃山田の温泉にきぬ。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)