トップ
>
殺風景
>
さつぷうけい
ふりがな文庫
“
殺風景
(
さつぷうけい
)” の例文
然
(
さ
)
らばと
言
(
い
)
つて、
一寸
(
ちよつと
)
蛙
(
かへる
)
を、
承
(
うけたまは
)
りまする
儀
(
ぎ
)
でと、
一々
(
いち/\
)
町内
(
ちやうない
)
の
差配
(
さはい
)
へ
斷
(
ことわ
)
るのでは、
木戸錢
(
きどせん
)
を
拂
(
はら
)
つて
時鳥
(
ほとゝぎす
)
を
見
(
み
)
るやうな
殺風景
(
さつぷうけい
)
に
成
(
な
)
る。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
出勤刻限
(
しゆつきんこくげん
)
の
電車
(
でんしや
)
の
道伴
(
みちづれ
)
程
(
ほど
)
殺風景
(
さつぷうけい
)
なものはない。
革
(
かは
)
にぶら
下
(
さ
)
がるにしても、
天鵞絨
(
びろうど
)
に
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けるにしても、
人間的
(
にんげんてき
)
な
優
(
やさ
)
しい
心持
(
こゝろもち
)
の
起
(
おこ
)
つた
試
(
ためし
)
は
未
(
いま
)
だ
甞
(
かつ
)
てない。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから廊下に接した南側には、
殺風景
(
さつぷうけい
)
な
鉄格子
(
てつがうし
)
の西洋窓の前に大きな
紫檀
(
したん
)
の机を据ゑて、その上に
硯
(
すずり
)
や筆立てが、
紙絹
(
しけん
)
の類や
法帖
(
ほふでふ
)
と一しよに、存外行儀よく並べてある。
漱石山房の秋
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
これほど
殺風景
(
さつぷうけい
)
な、これほど幽靈らしくない幽靈は、殆んど考へられなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
それから廊下に接した南側には、
殺風景
(
さつぷうけい
)
な
鉄格子
(
てつがうし
)
の西洋窓の前に大きな
紫檀
(
したん
)
の机を据ゑて、その上に
硯
(
すずり
)
や筆立てが、
紙絹
(
しけん
)
の類や
法帖
(
ほふでふ
)
と一しよに、
存外
(
ぞんぐわい
)
行儀
(
ぎやうぎ
)
よく並べてある。
東京小品
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
氣焔
(
きえん
)
と、
殺風景
(
さつぷうけい
)
推
(
お
)
して
知
(
し
)
るべしだ。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
また大地震後の東京は、よし復興するにせよ、さしあたり
殺風景
(
さつぷうけい
)
をきはめるだらう。そのために我我は在来のやうに、外界に興味を求めがたい。すると我我自身の内部に、何か楽みを求めるだらう。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
殺
常用漢字
小5
部首:⽎
10画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
景
常用漢字
小4
部首:⽇
12画
“殺風”で始まる語句
殺風