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歳上
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としうへ
お
照さんは向ひの
仏師屋の子で、私より二つの
歳上でしたが、背丈は私の方が高いのでした。お
春さんはその人の
姉さんでした。隣の
藍玉屋には、より
江さんと云ふ子がありました。
と
何ぞにつけて
戀しければ
子の
身では
如何ばかり
心ぼそくも
悲しくも
有らうなれど
及ばずながら
私しは
力になる
心姉と
思ふてよと
頼むは
可笑しけれど
歳上なれば
其約束ぞ
何時も/\
云ふことながら
私しは
眞實の
同胞と
思ひますと
慰められて
嬉しげに
御縁あればこそ
親どもばかりか
私しまでめぐり
廻つて
又の
御恩海とも
山とも
口には