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正視
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せいし
ふりがな文庫
“
正視
(
せいし
)” の例文
群集
(
ぐんしゅう
)
はただ、こう口からもらしただけであった。
正視
(
せいし
)
するにしのびないで、なかには、
矢来
(
やらい
)
につかまったまま
蒼
(
あお
)
ざめた者すらある。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いやその化物屋敷のような物凄い光景は、
正視
(
せいし
)
するのが恐ろしく、思わず眼を閉じて、日頃
唱
(
とな
)
えたこともなかったお
念仏
(
ねんぶつ
)
を
口誦
(
くちずさ
)
んだほどでした
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
空気ポンプはそのよく日もまたそのよく日も
正九郎
(
しょうくろう
)
をおびやかした。村中の人がそのことを知っているような気がして、正九郎は人の顔を
正視
(
せいし
)
することができなかった。
空気ポンプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
彼
(
かれ
)
は
高座
(
かうざ
)
の
方
(
はう
)
を
正視
(
せいし
)
して、
熱心
(
ねつしん
)
に
淨瑠璃
(
じやうるり
)
を
聞
(
き
)
かうと
力
(
つと
)
めた。けれどもいくら
力
(
つと
)
めても
面白
(
おもしろ
)
くならなかつた。
時々
(
とき/″\
)
眼
(
め
)
を
外
(
そ
)
らして、
御米
(
およね
)
の
顏
(
かほ
)
を
偸
(
ぬす
)
み
見
(
み
)
た。
見
(
み
)
るたびに
御米
(
およね
)
の
視線
(
しせん
)
は
正
(
たゞ
)
しい
所
(
ところ
)
を
向
(
む
)
いてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
すると今度は階段の下からまた一人、僕としては最も
正視
(
せいし
)
するに耐えない「袴の無い若い職業婦人」が現われた。
階段
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
空中の怪魚の、
断末魔
(
だんまつま
)
は、
流石
(
さすが
)
に
豪胆
(
ごうたん
)
な帝国の飛行将校も、
正視
(
せいし
)
するに、たえなかった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
白光
(
はっこう
)
の下に、その
惨状
(
さんじょう
)
を
正視
(
せいし
)
し得る市民は、何人あることであろうか。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“正視”の意味
《名詞》
正 視(せいし)
正面から見詰めること。
(出典:Wiktionary)
“正視”の解説
とは、目に屈折異常がない状態をいう。チン小帯・毛様体の緊張が無い(水晶体が最も薄くなっている)場合に、無限遠方の像が網膜上に結像する状態のことである。
視力が良ければ正視というわけではない。視力が良い人の中には軽い遠視の人がかなり含まれている。
(出典:Wikipedia)
正
常用漢字
小1
部首:⽌
5画
視
常用漢字
小6
部首:⾒
11画
“正”で始まる語句
正
正午
正直
正面
正月
正気
正体
正鵠
正宗
正行