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植込
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うゑこ
さて
此世辞屋は
角店にして
横手の
方を
板塀に
致し、
赤松のヒヨロに
紅葉を
植込み、
石燈籠の
頭が少し見えると
云ふ
拵にして、
其此方へ
暖簾を
懸け
之を
潜つて
中へ
這入ると
兩方のふちを
挾んで、
雜草を
植込んだのが、やがて、
蚊帳つり
草になり、
露草になり、
紅蓼になつて、
夏のはじめから、
朝露、
夕露、……
夜は
姿が
隱れても、
月に
俤の
色を
宿して、
蟲の
聲さへ