植込うゑこ)” の例文
さてこの世辞屋せじや角店かどみせにして横手よこてはう板塀いたべいいたし、赤松あかまつのヒヨロに紅葉もみぢ植込うゑこみ、石燈籠いしどうろうあたまが少し見えるとこしらへにして、其此方そのこなた暖簾のれんこれくゞつてなか這入はいると
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
兩方りやうはうのふちをはさんで、雜草ざつさう植込うゑこんだのが、やがて、蚊帳かやつりぐさになり、露草つゆくさになり、紅蓼べにたでになつて、なつのはじめから、朝露あさつゆ夕露ゆふつゆ、……よる姿すがたかくれても、つきおもかげいろ宿やどして、むしこゑさへ
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)