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紅蓼
ふりがな文庫
“紅蓼”の読み方と例文
読み方
割合
べにたで
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
べにたで
(逆引き)
という、
斜
(
ななめ
)
に見える市場の裏羽目に添って、
紅蓼
(
べにたで
)
と、露草の枯れがれに咲いて残ったのが、どちらがその
狐火
(
きつねび
)
の
小提灯
(
こじょうちん
)
だか、
濡々
(
ぬれぬれ
)
と
灯
(
とも
)
れて、尾花に
戦
(
そよ
)
いで……それ動いて行く。
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
塵も置かない綺麗事の庭の小さな池の
縁
(
ふち
)
に、手で
一寸
(
ちよつと
)
劃
(
しき
)
られるばかりな土に、
紅蓼
(
べにたで
)
、露草、蚊帳釣草、犬ぢやらしなんど、雑草なみに扱はるゝのが、野山
路
(
みち
)
、田舎の
状
(
さま
)
を
髣髴
(
ほうふつ
)
として
玉川の草
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
兩方
(
りやうはう
)
のふちを
挾
(
はさ
)
んで、
雜草
(
ざつさう
)
を
植込
(
うゑこ
)
んだのが、やがて、
蚊帳
(
かや
)
つり
草
(
ぐさ
)
になり、
露草
(
つゆくさ
)
になり、
紅蓼
(
べにたで
)
になつて、
夏
(
なつ
)
のはじめから、
朝露
(
あさつゆ
)
、
夕露
(
ゆふつゆ
)
、……
夜
(
よる
)
は
姿
(
すがた
)
が
隱
(
かく
)
れても、
月
(
つき
)
に
俤
(
おもかげ
)
の
色
(
いろ
)
を
宿
(
やど
)
して、
蟲
(
むし
)
の
聲
(
こゑ
)
さへ
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
紅蓼(べにたで)の例文をもっと
(3作品)
見る
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
蓼
漢検1級
部首:⾋
14画
“紅蓼”で始まる語句
紅蓼白蘋録
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