トップ
>
根占
>
ねじめ
ふりがな文庫
“
根占
(
ねじめ
)” の例文
根占
(
ねじめ
)
の花に
蹴落
(
けお
)
されて色の無さよ、と
怪
(
あやし
)
んで聞くと、芸も
容色
(
きりょう
)
も
立優
(
たちまさ
)
った朝顔だけれど、——名はお君という——その
妓
(
こ
)
は熊野を
踊
(
おど
)
ると、後できっと
煩
(
わず
)
らうとの事。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其西の行きどまりは
築
(
つ
)
き上げた品川堀の
堤
(
つつみ
)
の
藪
(
やぶ
)
だたみになって、其上から遠村近落の
樫
(
かし
)
の森や松原を
根占
(
ねじめ
)
にして、高尾小仏から甲斐東部の連山が隠見出没して居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それらの植物の間に、最も私を喜ばせたのは、雲仙では
普賢
(
ふけん
)
の絶頂でなければ生えていない
黄花石楠花
(
きばなしゃくなげ
)
がここでは至るところの岩石の
根占
(
ねじめ
)
となって、つつじと共に生えていることである。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
驛路
(
えきろ
)
の
馬
(
うま
)
の
鈴
(
すゞ
)
の
音
(
おと
)
、しやんと
來
(
く
)
る
道筋
(
みちすぢ
)
ながら、
時世
(
ときよ
)
といひ、
大晦日
(
おほみそか
)
、
道中
(
だうちう
)
寂
(
ひつそ
)
りとして、
兩側
(
りやうがは
)
に
廂
(
ひさし
)
を
並
(
なら
)
ぶる
商賈
(
しやうこ
)
の
家
(
いへ
)
、
薪
(
まき
)
を
揃
(
そろ
)
へて
根占
(
ねじめ
)
にしたる、
門松
(
かどまつ
)
を
早
(
は
)
や
建
(
た
)
て
連
(
つら
)
ねて、
歳
(
とし
)
の
神
(
かみ
)
を
送
(
おく
)
るといふ
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
根
常用漢字
小3
部首:⽊
10画
占
常用漢字
中学
部首:⼘
5画
“根”で始まる語句
根
根柢
根性
根方
根元
根本
根太
根気
根岸
根津