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柑子
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こうじ
ふりがな文庫
“
柑子
(
こうじ
)” の例文
抑
(
そもそ
)
も病人というものは初めには
柑子
(
こうじ
)
とか、
橘
(
たちばな
)
、
梨子
(
なし
)
、柿などの類を食べるけれども、後には僅にお粥をもって命をつなぐようになる。
法然行伝
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
福寿草だのやぶ
柑子
(
こうじ
)
だのがあるでしょうね。いつかキャベジのようなと仰云った葉牡丹はやめました、あれはいいようで何か陰気だから。
獄中への手紙:06 一九三九年(昭和十四年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
このごろでは
柑子
(
こうじ
)
類すらもお口にお触れになりませんから、御衰弱が進むばかりで、御心配申し上げるような御容体におなりあそばしました
源氏物語:19 薄雲
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
大きな
雄鶏
(
おんどり
)
である。総身の羽が赤褐色で、
頸
(
くび
)
に
柑子
(
こうじ
)
色の
領巻
(
くびまき
)
があって、黒い尾を長く垂れている。
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
その由なしとて皆々返しまいらせて道の用意とて大
柑子
(
こうじ
)
を三つ留めたまえりとぞ、僧宗叡は帰朝すれども伴いたまえる親王は見えたまわねば唐土へ生死を尋ねたまえりける
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
呉の福建は、
茘枝
(
れいし
)
と龍眼の優品を産し、
温州
(
うんしゅう
)
は
柑子
(
こうじ
)
(
蜜柑
(
みかん
)
)の美味天下に有名である。魏王の令旨とあって、呉では温州柑子四十荷を、はるばる人夫に担わせて都へ送った。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(間。娘
行
(
ゆ
)
かんとす。)それからなあ。ついでに少し果物を取ってきてくれい。春ばかりでは物足りない。夏もいるからなあ。
柑子
(
こうじ
)
が好い。よく
真赤
(
まっか
)
に熟したのを買ってきてくれい。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
伊賀の
服部
(
はっとり
)
三河の
足助
(
あすけ
)
、
矢矧衆
(
やはぎしゅう
)
の
兵
(
つわもの
)
どもが、色さまざまの
旗標
(
はたじるし
)
立て、黄や緋縅や
白檀
(
びゃくだん
)
磨きや、
啄木
(
たくぼく
)
、
花革
(
はなかわ
)
、藤縅や、さては染め革や
柑子
(
こうじ
)
革や、
沢瀉
(
おもだか
)
などの鎧を着、
連銭葦毛
(
れんぜんあしげ
)
、虎月毛
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
月の景色を見る
状
(
さま
)
の、その行く処には、
返咲
(
かえりざき
)
の、桜が咲き、
柑子
(
こうじ
)
も色づく。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
仏壇の
柑子
(
こうじ
)
を落す鼠かな
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
藪では
柑子
(
こうじ
)
が珠をつづった。沼の氷が日に日に解け、
芹
(
せり
)
がはっはっと芽を吹いた。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「でも、
柑子
(
こうじ
)
坂で聞いておりましたもの」
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
榧
(
かや
)
や、
勝栗
(
かちぐり
)
、
蜜柑
(
みかん
)
、
柑子
(
こうじ
)
、
橘
(
たちばな
)
。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
柑子
(
こうじ
)
と
牡丹
(
ぼたん
)
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“柑子(コウジ(柑橘類))”の解説
コウジ(「甘子」または「柑子」、学名:Citrus leiocarpa)は、ミカン科ミカン属の常緑小高木で柑橘類の一種。
「ウスカワ(薄皮)ミカン」とも言われる。
(出典:Wikipedia)
柑
漢検準1級
部首:⽊
9画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“柑子”で始まる語句
柑子坂
柑子色
柑子盜人
柑子口
柑子山