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智能
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ちのう
ふりがな文庫
“
智能
(
ちのう
)” の例文
彼は意志の方面、
此
(
これ
)
は
智能
(
ちのう
)
の方面で、この両方面における遺伝的系統を
繹
(
たず
)
ぬるに、抽斎の前途は有望であったといっても
好
(
よ
)
かろう。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
人は特攻隊を残酷だというが、残酷なのは戦争自体で、戦争となった以上はあらゆる
智能
(
ちのう
)
方策を傾けて戦う以外に仕方がない。
特攻隊に捧ぐ
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
疑問
(
ぎもん
)
はでたが、そうヒョッと、考えただけで、これは蛾次郎の
智能
(
ちのう
)
では
解
(
と
)
けそうにもない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
兎
(
と
)
にも
角
(
かく
)
にも
非凡
(
ひぼん
)
の
智能
(
ちのう
)
と
遠大
(
えんだい
)
の
目的
(
もくてき
)
とを
有
(
いう
)
する
氏
(
し
)
の
事
(
こと
)
なれば、
何時
(
いつ
)
意外
(
いぐわい
)
の
方面
(
はうめん
)
より
意外
(
いぐわい
)
の
大功績
(
だいこうせき
)
を
齎
(
もた
)
らして
再
(
ふたゝ
)
び
吾人
(
ごじん
)
の
眼前
(
がんぜん
)
に
現
(
あら
)
はれ
來
(
きた
)
るやも
知
(
し
)
る
可
(
べ
)
からず、
刮目
(
くわつもく
)
して
待
(
ま
)
つ
可
(
べ
)
きなり。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
期待していた宗教的な清潔な
雰囲気
(
ふんいき
)
などは、どこにも無い。クラスには七十人くらいの学生がいて、みんな二十歳前後の青年らしいのに、
智能
(
ちのう
)
の点に於ては、ヨダレクリ
坊主
(
ぼうず
)
のようである。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
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刺戟に応じて
智能
(
ちのう
)
が多方面に働き易く習性付けられた青年の復一が、専門の中でも専門の、しかも、根気と単調に堪えねばならない金魚の遺伝と
生殖
(
せいしょく
)
に関してだけを研究することは自分の才能を
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
ところが、蛾次郎も、近ごろは
先
(
せん
)
のうちより、だいぶ強くなってきた。もともと彼は石投げの天才であって、
智能
(
ちのう
)
の点はともかくも、
糞度胸
(
くそどきょう
)
がつくとなると、どうして、
容易
(
ようい
)
にあなどりがたい。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“智能”の意味
《名詞》
智能(ちのう 「知能」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
物事を理解したり判断したりする頭の働き。
(出典:Wiktionary)
智
漢検準1級
部首:⽇
12画
能
常用漢字
小5
部首:⾁
10画
“智”で始まる語句
智慧
智
智恵
智嚢
智識
智者
智慧者
智利
智謀
智恩院