“ちのう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
智嚢64.3%
智能21.4%
知嚢7.1%
知能7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
油井伯爵を首領にいただいた野党の中の智嚢ちのうと云われた木内種盛きうちたねもりは、微髭うすひげの生えた口元まで、三十年ぜんとすこしも変らない精悍せいかんな容貌を持っていた。
雨夜草紙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
人は特攻隊を残酷だというが、残酷なのは戦争自体で、戦争となった以上はあらゆる智能ちのう方策を傾けて戦う以外に仕方がない。
特攻隊に捧ぐ (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
この本は内容の大部分をみんの時代の「知嚢ちのう」からとったもので、政治、軍事その他世事百般の知謀術策の物語が集めてあるが、その第三巻「察智さっち」の巻が裁判物語である。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あのような女はすてた方がよい。お前がこれから出世をして、高い地位についた場合あの女はつまとしてふさわしくない。心は美しくとも知能ちのう程度ていどが低い。
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)