“知嚢”の読み方と例文
読み方割合
ちのう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この話は明の馮夢竜ひょうむりゅうが編纂した「知嚢ちのう」にも「郡従事ぐんじゅうじ」と題して取入れられているし、また、「知嚢」の和訳を主内容とした辻原元甫の「知恵鑑ちえかがみ」にもはいっている。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
この本は内容の大部分をみんの時代の「知嚢ちのう」からとったもので、政治、軍事その他世事百般の知謀術策の物語が集めてあるが、その第三巻「察智さっち」の巻が裁判物語である。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
お母さんと新一君とは、その罪の遂行のために知嚢ちのうを絞り、夜となく昼となく密議をこらした。そしてこの驚くべき幻術が構成せられたのです。幻術は二つの大きな要素から成り立っていた。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)