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擬
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まがい
ふりがな文庫
“
擬
(
まがい
)” の例文
「鼈甲牡丹の絢爛さ! なるほど、うまい形容だな。だが、
擬
(
まがい
)
の鼈甲牡丹なら三四十銭で、
其処
(
そこ
)
らの小間物屋に売っていそうですね。」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
大きな
擬
(
まがい
)
鼈甲縁
(
べっこうぶち
)
の眼鏡をかけているが、三人とも無言のまま大急ぎでツンボ・コートを通抜けて、広い面積に投散らしてある鉄材の切屑をグルリとまわって
オンチ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
と
煙管
(
きせる
)
を
突込
(
つっこ
)
んで、ばったり置くと、
赤毛氈
(
あかもうせん
)
に、ぶくぶくして、
擬
(
まがい
)
印伝の煙草入は古池を泳ぐ
体
(
てい
)
なり。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
よくよく見ると飛行船の部屋の装飾で
擬
(
まがい
)
ものう篠山博士の飛行船月宮号の附属品だ。
月世界競争探検
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
さて雪国の山家とて、
桁
(
けた
)
梁
(
うつばり
)
厳丈
(
がんじょう
)
な本陣
擬
(
まがい
)
、百年
経
(
た
)
って石にはなっても、滅多に朽ちる
憂
(
うれい
)
はない。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
瘠せっぽちの三好は神経質らしく、
擬
(
まがい
)
鼈甲縁
(
べっこうぶち
)
の眼鏡をかけ直して云った。
オンチ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
丘の
周囲
(
まわり
)
を、振袖の一行——
稚児髷
(
ちごまげ
)
に、
友染
(
ゆうぜん
)
の袖、
緋
(
ひ
)
の
襷
(
たすき
)
して、鉄扇
擬
(
まがい
)
の塗骨の
扇子
(
おうぎ
)
を提げて
義経袴
(
よしつねばかま
)
を
穿
(
は
)
いた十四五の娘と、またおなじ
年紀
(
とし
)
ごろ……一つ二つは下か、
若衆髷
(
わかしゅまげ
)
に、笹色の口紅つけて
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
人形使 口上
擬
(
まがい
)
に、はい
小謡
(
こうたい
)
の真似でもやりますか。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
擬
常用漢字
中学
部首:⼿
17画
“擬”を含む語句
擬宝珠
模擬
擬寶珠
擬態
江戸児擬
擬勢
擬兵
擬装
擬物
擬音
見擬
擬似
梅擬
擬作高
擬議
擬似恋愛
比擬
模擬試験
擬古
擬古狂詩
...