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指紋
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しもん
ふりがな文庫
“
指紋
(
しもん
)” の例文
「もう一度、この部屋をねん入りに
捜査
(
そうさ
)
してくれたまえ。
兇器
(
きょうき
)
、
指紋
(
しもん
)
、
証拠物件
(
しょうこぶっけん
)
、死者の特別の事情に関する物件など、よくさがしてくれたまえ」
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「触っちゃいけない。実にハッキリした
指紋
(
しもん
)
がついているんだ。これはもう一つの指紋と一緒に写真に撮って、今頃は署の方で現像が出来ている時分です」
殺人迷路:05 (連作探偵小説第五回)
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
デ・クインシイが「
阿片
(
アヘン
)
喫煙者の
懺悔
(
ざんげ
)
」は、さきに
佐藤春夫
(
さとうはるを
)
氏をして「
指紋
(
しもん
)
」の奇文を成さしめたり。
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一つの
盃
(
さかずき
)
からは、ハッキリした
被害者
(
ひがいしゃ
)
の
指紋
(
しもん
)
が
検出
(
けんしゅつ
)
されたが、
他
(
ほか
)
の一つには、
何
(
なに
)
かでふいたものと
見
(
み
)
えて、
全然
(
ぜんぜん
)
指紋
(
しもん
)
がついていない。しかしこれで
大体
(
だいたい
)
の
推測
(
すいそく
)
はついた。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
何
(
なに
)
しろ
可恐
(
おそろし
)
い
大
(
おほき
)
な
手
(
て
)
が、
白
(
しろ
)
い
指紋
(
しもん
)
の
大渦
(
おほうづ
)
を
卷
(
ま
)
いて
居
(
ゐ
)
るのだと
思
(
おも
)
ひました。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
人々は止むを得ず錠前を毀して土蔵の中へ
這入
(
はい
)
ることにしたが、僕が注意するまでもなく、彼等は錠前の
指紋
(
しもん
)
のことを気附いていて、錠前そのものには触れず
悪霊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そして、
老人
(
ろうじん
)
の
死
(
し
)
んだのを
見
(
み
)
とどけてから、
自分
(
じぶん
)
の
盃
(
さかずき
)
のウィスキイをびんに
戻
(
もど
)
し、かつ
指紋
(
しもん
)
をぬぐいとつておいて、
悠々
(
ゆうゆう
)
と……もしくはいそいで、この
場
(
ば
)
を
立去
(
たちさ
)
つたのである。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
彼は日頃、新聞の三面記事などで、
指紋
(
しもん
)
というものの重大さを学んでいた。寧ろ実際以上に誇張して考えていた程である。今まで握っていたあの
拳銃
(
ピストル
)
には、彼の指紋が残っているに相違ない。
灰神楽
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“指紋”の意味
《名詞》
指 紋(しもん)
指先の皮膚にある汗腺の開口部が隆起した線(隆線)によりできる紋様。またはこの隆線の形作るパターンが物体の表面に付着した跡。人それぞれに異なり、かつ、一生そのパターンが変わらないという特徴から、犯罪捜査や本人の同定に用いられる。
(比喩)事物の同定に用いることのできるその事物に固有の特徴。
(出典:Wiktionary)
“指紋”の解説
指紋(しもん、en: Fingerprint)とは、指先にある紋様。
(出典:Wikipedia)
指
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
紋
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
“指”で始まる語句
指
指環
指図
指揮
指輪
指頭
指貫
指示
指金
指物師