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持重
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もちおも
ふりがな文庫
“
持重
(
もちおも
)” の例文
町長は
持重
(
もちおも
)
りのする手籠をその男に差し出した。男は鋭い眼でちらと町長の顔を見たが、皮肉な笑ひやうをしてそれを受取つた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それに
余
(
よ
)
は
蠻勇
(
ばんゆう
)
を
以
(
もつ
)
て
任
(
にん
)
じて
居
(
ゐ
)
るので、一
度
(
ど
)
採集
(
さいしふ
)
した
物
(
もの
)
は、いくら
途中
(
とちう
)
で
持重
(
もちおも
)
りがしても、それを
捨
(
す
)
てるといふ
事
(
こと
)
を
爲
(
せ
)
ぬ。
肩
(
かた
)
の
骨
(
ほね
)
が
折
(
を
)
れても、
持
(
も
)
つて
歸
(
かへ
)
らねば
承知
(
しようち
)
せぬ。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
奥方は手文庫から、
持重
(
もちおも
)
りのする金包を出して、ひた泣く勝之助に押しやります。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
さらば、身代りの
婦
(
おんな
)
を奪ろう!……も一つ
他
(
ほか
)
にもある。両の
袂
(
たもと
)
で
持重
(
もちおも
)
ろう。あとは背負うても、抱いても荷じゃ。やあ、殿、上﨟たち、
此方衆
(
こなたしゅ
)
にはただ遊うだじゃいの。道すがら
懇
(
ねんごろ
)
申した
戯
(
たわむれ
)
じゃ。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして眼を一杯に
開
(
あ
)
けてじろ/\見廻したが、何処に一つ
純金
(
むくきん
)
らしい光は無かつたし、それに
持重
(
もちおも
)
りが少しも無かつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
奧方は手文庫から、
持重
(
もちおも
)
りのする金包を出して、ひた泣く勝之助に押しやります。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
船頭が持つ
櫂
(
かい
)
のような
握太
(
にぎりぶと
)
な、短い杖をな、唇へあてて手をその上へ重ねて、あれじゃあ
持重
(
もちおも
)
りがするだろう、鼻を乗せて、気だるそうな、退屈らしい、
呼吸
(
いき
)
づかいも切なそうで、
病後
(
やみあが
)
り見たような
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彫像
(
てうざう
)
一個
(
ひとつ
)
抱
(
だ
)
いて
歩行
(
ある
)
くに
持重
(
もちおも
)
りがして
成
(
な
)
るものか! ……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
打棄
(
うつちや
)
らしつたえ、
持重
(
もちおも
)
りが
為
(
し
)
たゞかね。」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
“持重”で始まる語句
持重派
持重説
持重論
持重加減