“持重”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もちおも88.9%
じちょう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町長は持重もちおもりのする手籠をその男に差し出した。男は鋭い眼でちらと町長の顔を見たが、皮肉な笑ひやうをしてそれを受取つた。
それに蠻勇ばんゆうもつにんじてるので、一採集さいしふしたものは、いくら途中とちう持重もちおもりがしても、それをてるといふことぬ。かたほねれても、つてかへらねば承知しようちせぬ。
はじめは官軍の先鋒せんぽう孫霖そんりん燕将えんしょう朱栄しゅえい劉江りゅうこうために敗れて走りしが、両軍持重じちょうして、主力動かざること十日を越ゆ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)