持寄もちよ)” の例文
今は無い、が、持ってる奴は俺の外に二人、んな当りが付いているんだ。七枚集らなきゃ読めない判じものなら、二人持寄もちよって、七万両を
大江戸黄金狂 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
さて、はなしなか物語ものがたり、わづらはしいからはぶく、……いはひ仲間ちうげんども一座いちざ酒宴しゆえん成程なるほど元二げんじ仕組しくんだとほり、いづれも持寄もちよりで、國々くに/″\はなしをはじめた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
信州浅間あさま山麓さんろくの村では、この盆竈ぼんがまの行事をカマッコというそうだが、これにも物前ものまえすなわち成女期に近づいた女たちが率先して、米と少しのぜに持寄もちよ
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
人の世話で頼母子講たのもしこうこしらえて一口ひとくち金二朱きんにしゅずつで何両とやらまとまった金が出来て一時の用を弁じて、その後、毎年幾度か講中が二朱ずつの金を持寄もちより、鬮引くじびきにて満座に至りて皆済かいさいになる仕組しくみであるが
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
さていはひ中間ちうげんども一座いちざ酒宴しゆえん成程なるほど千助せんすけ仕組しくんだとほり、いづれも持寄もちよりで、國々くに/″\はなしをはじめた。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お盆飯の材料は家々から持寄もちより、米などはもらい集め、野菜ものは畠から取って来てもよい。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)