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持合
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もちあわ
ふりがな文庫
“
持合
(
もちあわ
)” の例文
庄「旦那妙なもので、これは本当に真の友達で、銭が無けりゃア貸して
遣
(
や
)
ろう、
己
(
お
)
らが
持合
(
もちあわ
)
せが有れば貸そうという中で有りますと」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
怪談の目星を打たれる我々も我々であるが、部署を定めて東奔西走も得難いね。
生憎
(
あいにく
)
持合
(
もちあわ
)
せが無いとだけでは美術村の体面に
関
(
かか
)
わる。一つ始めよう。
不吉の音と学士会院の鐘
(新字新仮名)
/
岩村透
(著)
「
智恵
(
ちえ
)
を
貸
(
か
)
せとな。はッはッは。これは
面白
(
おもしろ
)
い。
智恵
(
ちえ
)
はわたしよりお
前
(
まえ
)
の
方
(
ほう
)
が
多分
(
たぶん
)
に
持合
(
もちあわ
)
せているはずだがの」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
素より綾麿風情に
持合
(
もちあわ
)
せがある筈もなく、それに古金屋共が、あの仏体の中から、一つだけを素直に売ってくれようとは、南郷綾麿想像もしていなかったのです。
奇談クラブ〔戦後版〕:07 観音様の頬
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
半裸体
(
はんらたい
)
の女が幾人となくごろごろ
寐転
(
ねころ
)
がっている部屋へ、無断で
闖入
(
ちんにゅう
)
しても、風紀を
紊乱
(
びんらん
)
することの出来るような体力は既に
持合
(
もちあわ
)
していないものと、
見做
(
みな
)
されていたと言ったなら
勲章
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
虎「それじゃア
持合
(
もちあわ
)
せていますから私が立替えて上げるが、
端銭
(
はした
)
はまけて置いておくれな、
明日
(
あした
)
一円上げますからさ」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「あっしゃァまだ
瘡気
(
かさけ
)
の
持合
(
もちあわ
)
せはござせんぜ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
私
(
わっち
)
はもう
帰
(
けえ
)
りやす、
沢山
(
たんと
)
の
持合
(
もちあわ
)
せはございませんが
此処
(
こゝ
)
に金が十円有りますから、置いてまいります、お足しには成りますめえが、又四五日の内に手間料が取れると持って来ます
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
就
(
つい
)
ては誠に失礼でございますが、
持合
(
もちあわ
)
せている四十金を差上げますから、これでその真珠とやらを
購
(
か
)
い整え、御全快になれば手前に
於
(
おい
)
ても悦ばしく存じ、又お嬢様に於ても御孝行が届きますから
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
打明
(
うちあか
)
し十九ケ年の
年月
(
としつき
)
を経て
妹
(
いもと
)
お久に巡り合い身請をして此の庄三郎と夫婦にさせんと存じて約束致し候其の帰り
途
(
みち
)
なり
斯
(
かく
)
なるは不孝の罪
持合
(
もちあわ
)
せたる
金
(
かね
)
五百両は
其方様
(
そなたさま
)
に差し上げ候間是にて妹お久を
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
又文治郎の方でも
持合
(
もちあわ
)
せた金がこれだけあるからやる。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“持”で始まる語句
持
持出
持前
持余
持主
持上
持来
持囃
持病
持參