持分もちぶん)” の例文
目鼻立めはなだちあいくるしい、つみ丸顏まるがほ五分刈ごぶがり向顱卷むかうはちまき三尺帶さんじやくおびまへむすんで、なんおほき染拔そめぬいた半被はつぴる、これは此處こゝ大家たいけ仕着しきせで、いてるくすのき持分もちぶん
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
こやしをのする輴哥そりあり、これをのするほどにちひさく作りたる物なり。二三月のころも地として雪ならざるはなく、渺々びやう/\として田圃たはた是下このしたりて持分もちぶんさかひもさらにわかちがたし。
目鼻立めはなだちの愛くるしい、罪の無い丸顔、五分刈ごぶがり向顱巻むこうはちまき三尺帯さんじゃくおびを前で結んで、なんの字をおお染抜そめぬいた半被はっぴを着て居る、これは此処ここ大家たいけ仕着しきせで、挽いてる樟もその持分もちぶん
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こやしをのする輴哥そりあり、これをのするほどにちひさく作りたる物なり。二三月のころも地として雪ならざるはなく、渺々びやう/\として田圃たはた是下このしたりて持分もちぶんさかひもさらにわかちがたし。