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持分
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もちぶん
ふりがな文庫
“
持分
(
もちぶん
)” の例文
目鼻立
(
めはなだち
)
の
愛
(
あい
)
くるしい、
罪
(
つみ
)
の
無
(
な
)
い
丸顏
(
まるがほ
)
、
五分刈
(
ごぶがり
)
に
向顱卷
(
むかうはちまき
)
、
三尺帶
(
さんじやくおび
)
を
前
(
まへ
)
で
結
(
むす
)
んで、
南
(
なん
)
の
字
(
じ
)
を
大
(
おほき
)
く
染拔
(
そめぬ
)
いた
半被
(
はつぴ
)
を
着
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
る、これは
此處
(
こゝ
)
の
大家
(
たいけ
)
の
仕着
(
しきせ
)
で、
挽
(
ひ
)
いてる
樟
(
くすのき
)
も
其
(
そ
)
の
持分
(
もちぶん
)
。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
糞
(
こやし
)
をのする
輴哥
(
そり
)
あり、これをのするほどに
小
(
ちひさ
)
く作りたる物なり。二三月のころも地として雪ならざるはなく、
渺々
(
びやう/\
)
として
田圃
(
たはた
)
も
是下
(
このした
)
に
在
(
あ
)
りて
持分
(
もちぶん
)
の
境
(
さかひ
)
もさらにわかちがたし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
目鼻立
(
めはなだち
)
の愛くるしい、罪の無い丸顔、
五分刈
(
ごぶがり
)
に
向顱巻
(
むこうはちまき
)
、
三尺帯
(
さんじゃくおび
)
を前で結んで、
南
(
なん
)
の字を
大
(
おお
)
く
染抜
(
そめぬ
)
いた
半被
(
はっぴ
)
を着て居る、これは
此処
(
ここ
)
の
大家
(
たいけ
)
の
仕着
(
しきせ
)
で、挽いてる樟もその
持分
(
もちぶん
)
。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
糞
(
こやし
)
をのする
輴哥
(
そり
)
あり、これをのするほどに
小
(
ちひさ
)
く作りたる物なり。二三月のころも地として雪ならざるはなく、
渺々
(
びやう/\
)
として
田圃
(
たはた
)
も
是下
(
このした
)
に
在
(
あ
)
りて
持分
(
もちぶん
)
の
境
(
さかひ
)
もさらにわかちがたし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“持分”の意味
《名詞》
持(ち)分(もちぶん)
共有等において、その人の権利が及ぶ部分、権利の割合。
(出典:Wiktionary)
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“持”で始まる語句
持
持出
持前
持余
持主
持上
持合
持来
持囃
持病