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抛出
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なげだ
ふりがな文庫
“
抛出
(
なげだ
)” の例文
それだから犬の概念は頭の中にあるだけにもかかわらず、その価値は頭以外すなわち非我の世界に
抛出
(
なげだ
)
されて始めて分るものであります。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
少女の
挽物細工
(
ひきものさいく
)
など
籠
(
かご
)
に入れて
売
(
う
)
りに来るあり。このお辰まだ十二三なれば、われに百円づつみ
抛出
(
なげだ
)
さする
憂
(
うれい
)
もなからん。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
醜男面
(
ひょっとこづら
)
に
假面
(
めん
)
は
無用
(
むよう
)
ぢゃ!(と假面を
抛出
(
なげだ
)
しながら)
誰
(
た
)
れが
皿眼
(
さらまなこ
)
で、
此
(
この
)
見
(
み
)
ともない
面
(
つら
)
を
見
(
み
)
やがらうと
儘
(
まゝ
)
ぢゃ!
出額
(
でこすけ
)
が
赧
(
あか
)
うなるばかりぢゃわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
甲田は何かの拍子で人と爭はねばならぬ事が起つても、直ぐ、一心になるのが莫迦臭いやうな氣がして、笑はなくても可い時に笑つたり、不意に自分の論理を
抛出
(
なげだ
)
して
對手
(
あひて
)
を笑はせたりする。
葉書
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
痴者
(
ちしや
)
が衣服の焼け穴をいぢるやうに、猿が
疵口
(
きずくち
)
を気にするやうに、段〻と悪いところを大きくして、散〻な事になつたが、いやに賢く
狡滑
(
かうくわつ
)
なものは、自分の生命を
抛出
(
なげだ
)
して闘ふといふことをせずに
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
甲田は何かの拍子で人と争はねばならぬ事が起つても、直ぐ、一心になるのが
莫迦臭
(
ばかくさ
)
いやうな気がして、笑はなくても可い時に笑つたり、不意に自分の論理を
抛出
(
なげだ
)
して
対手
(
あひて
)
を笑はせたりする。
葉書
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
お
前
(
まへ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
虚僞
(
いつはり
)
がなく、まこと
夫婦
(
めをと
)
にならう
氣
(
き
)
なら、
明日
(
あす
)
才覺
(
さいかく
)
して
使者
(
つかひ
)
をば
上
(
あ
)
げませうほどに、
何日
(
いつ
)
、
何處
(
どこ
)
で
式
(
しき
)
を
擧
(
あ
)
ぐるといふ
返辭
(
へんじ
)
をして
下
(
くだ
)
され、すれば、一
生
(
しゃう
)
の
運命
(
うんめい
)
をばお
前
(
まへ
)
の
足下
(
あしもと
)
に
抛出
(
なげだ
)
して
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
“抛出”の意味
《名詞》
投げ出すこと。
(出典:Wiktionary)
抛
漢検1級
部首:⼿
7画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“抛”で始まる語句
抛
抛棄
抛擲
抛物線
抛込
抛下
抛入
抛却
抛合
抛打