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感触
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かんしょく
ふりがな文庫
“
感触
(
かんしょく
)” の例文
旧字:
感觸
薄暗い
神殿
(
しんでん
)
の奥に
跪
(
ひざまず
)
いた時の冷やかな石の
感触
(
かんしょく
)
や、そうした生々しい感覚の記憶の群が
忘却
(
ぼうきゃく
)
の
淵
(
ふち
)
から一時に蘇って、
殺到
(
さっとう
)
して来た。
木乃伊
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
……ほんの
束
(
つか
)
の
間
(
ま
)
たち現われたわたしの
初恋
(
はつこい
)
のまぼろしを、
溜息
(
ためいき
)
の
一吐
(
ひとつ
)
き、うら悲しい
感触
(
かんしょく
)
の
一息吹
(
ひといぶ
)
きをもって、見送るか見送らないかのあの
頃
(
ころ
)
は
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
女房に古新聞と洗面器を持って来させ、畳の上に
腹這
(
はらば
)
いになったまま、苦しまぎれに、げいげいやっていると、肩のあたりに、やわらかい
感触
(
かんしょく
)
をおぼえ
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
別に
感触
(
かんしょく
)
を害しているようなものもないらしいので、こちらの
洒落
(
しゃれ
)
を皆寛大に理解してくれる人々だと分った。
猫八
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
子どもらにとっては、ただ手足をふれているだけで、じゅうぶん満足のできる、こころよい
感触
(
かんしょく
)
であった。水はここではじめて人の手にふれ、せきとめられて
濁
(
にご
)
った。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
▼ もっと見る
彼の
鬼
(
おに
)
をも
欺
(
あざむ
)
くばかりの
貌
(
かお
)
が、ニコニコ笑うのをみると、ぼくは股の上の彼の
感触
(
かんしょく
)
から、へんに
肉感的
(
センシュアル
)
なくすぐッたさを覚え、みんなに
倣
(
なら
)
って、やはり三番の沢村さんの
膝
(
ひざ
)
に
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
小初はしなやかな胴を水によじり巻きよじり巻き、
飽
(
あ
)
くまで
軟柔
(
なんじゅう
)
の
感触
(
かんしょく
)
を楽んだ。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
ジナイーダのキスの
感触
(
かんしょく
)
も、顔一面にありありと残っていたので、わたしは興奮に
身震
(
みぶる
)
いしながら彼女の言葉を一つ一つ思い浮べたり、自分の思いがけない幸福を
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
ランドセルはロボットのような
感触
(
かんしょく
)
で、しかし
急激
(
きゅうげき
)
なよろこびで動いた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
“感触”の意味
《名詞》
外界の刺激に触れて感じること。
手に触れた感じ。手触り。
受ける印象。漠然と感じられるさま。手応え。
(出典:Wiktionary)
感
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
触
常用漢字
中学
部首:⾓
13画
“感”で始まる語句
感
感心
感謝
感情
感激
感歎
感嘆
感動
感冒
感慨