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愚劣
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ぐれつ
ふりがな文庫
“
愚劣
(
ぐれつ
)” の例文
見
(
み
)
よ、
愚劣
(
ぐれつ
)
な×
(2)
旗
(
き
)
に対して
拳
(
こぶし
)
を
振
(
ふ
)
る
子供
(
こども
)
らを、
顔
(
かほ
)
をそむけて
罵
(
のゝし
)
る
女
(
をんな
)
たちを、
無言
(
むごん
)
のまゝ
反抗
(
はんこう
)
の
視線
(
しせん
)
を
列
(
れつ
)
に
灼
(
や
)
きつける
男
(
をとこ
)
たちを!
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
……俺は実は今まで心の中で君を軽蔑していたが、今度は石ノ上を軽蔑しよう。……俺は恋なぞと云う
愚劣
(
ぐれつ
)
なものは全く信用しないからな。俺は大体、「夢想家」と云う奴は軽蔑するんだ。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
ドノバンはなんのためにその
頑冥
(
がんめい
)
なほこりと
愚劣
(
ぐれつ
)
な人種差別とをすてることができないのだろう。なぜその
偏狭
(
へんきょう
)
な胸をおしひらいて心の底からぼくらと兄弟になることができないのだろう。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「まあ野々宮さんの
所
(
ところ
)
へ
行
(
い
)
つて、御談義を聞いて
来
(
こ
)
い」と云ひ棄てゝ、相手は池の方へ行き掛けた。三四郎は
愚劣
(
ぐれつ
)
の
看板
(
かんばん
)
の如く
突立
(
つゝた
)
つた。与次郎は五六歩
行
(
い
)
つたが、又笑ひながら帰つて
来
(
き
)
た。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
まず第一に、かれは恭一のやり方がきわめて
愚劣
(
ぐれつ
)
であり、自分に対するこの上もない
侮辱
(
ぶじょく
)
であると思った。自分が道江を思っていることは、道江の父にはもうはっきりわかっているにちがいない。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
▼ もっと見る
「それは
愚劣
(
ぐれつ
)
きわまる。よろしいか。わしの考え出した作戦というのは、
至極
(
しごく
)
簡単明瞭
(
かんたんめいりょう
)
である。それは、ドイツに対して『わがイギリスは貴国を援助するぞ』と申入れれば、それでよろしいのじゃ」
独本土上陸作戦:――金博士シリーズ・3――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
二本差の小豆澤小六郎から見れば、出刄庖丁は如何にも
愚劣
(
ぐれつ
)
です。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今
(
いま
)
ひとりの「
忠良
(
ちうりゃう
)
な
臣民
(
しんみん
)
」が、こゝに
愚劣
(
ぐれつ
)
な
生涯
(
しょうがい
)
を
終
(
を
)
えた
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
“愚劣”の意味
《名詞》
愚劣(ぐれつ)
愚かで能力などが劣っていること。また、そのようなさま。
馬鹿らしく、くだらないこと。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
愚
常用漢字
中学
部首:⼼
13画
劣
常用漢字
中学
部首:⼒
6画
“愚”で始まる語句
愚
愚痴
愚弄
愚昧
愚鈍
愚図愚図
愚図
愚物
愚図々々
愚者