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ふりがな文庫
“
往古
(
むかし
)” の例文
仰せらるゝ者かな
往古
(
むかし
)
は昔し今は今なり一旦貴殿に
惠
(
めぐ
)
みし金子を如何に某し
斯
(
かく
)
零落
(
れいらく
)
して一錢二錢の
袖乞
(
そでごひ
)
をなせばとて今更受取り申べき
謂
(
いはれ
)
なし貴殿が昔の恩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これは
往古
(
むかし
)
、漢土から爆竹の風が伝わって、
左義長
(
さぎちょう
)
と言って代々行われた土俗が遺っているのである。
釘抜藤吉捕物覚書:13 宙に浮く屍骸
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
我国の雪は
鵞毛
(
がまう
)
をなさず、
降時
(
ふるとき
)
はかならず
粉砕
(
こまかき
)
をなす、風又これを
助
(
たす
)
く。
故
(
ゆゑ
)
に一
昼夜
(
ちうや
)
に
積所
(
つもるところ
)
六七尺より一丈に
至
(
いた
)
る時もあり、
往古
(
むかし
)
より
今年
(
ことし
)
にいたるまで此雪此国に
降
(
ふら
)
ざる事なし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
往古
(
むかし
)
より日本にても、西洋にても、
冤鬼
(
えんき
)
あるいは妖怪の説ありて、人も往々これを見しなどというものも最も多けれども、これはみな
誑惑癖
(
きょうわくへき
)
をなすの妄念より出ずるか、あるいは夢か
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
往古
(
むかし
)
神はアブラハムを試みて、約束の子イサクを
燔祭
(
はんさい
)
の
犠牲
(
いけにえ
)
として要求し給うた。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
▼ もっと見る
ほんの寸法だけで左足の
堆積
(
やま
)
と右足の堆積とから手当り次第に掴み取りして似合の一対とするように、人間が肢を八本もっていたアンドロギュノスの
往古
(
むかし
)
に
復
(
かえ
)
り度い本能からばかりならば
アンドロギュノスの裔
(新字新仮名)
/
渡辺温
(著)
山間
(
やまあい
)
を流れてゆく水だの、ここらの山や谷のたたずまいは、麻
生
(
お
)
う
往古
(
むかし
)
、平氏や源氏のつわもの
輩
(
ばら
)
が、野に生れた道の——武家発生の
故郷
(
ふるさと
)
だった時代の景色を——何とはなく感じさせるものが
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“往古”の意味
《名詞・形容動詞》
往古(おうこ、古:おうご)
はるか昔。大昔。太古。
(出典:Wiktionary)
往
常用漢字
小5
部首:⼻
8画
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“往”で始まる語句
往
往来
往々
往來
往時
往生
往昔
往還
往復
往反