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彼方
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かしこ
ふりがな文庫
“
彼方
(
かしこ
)” の例文
さう云ふ人々の逸話も亦ここ
彼方
(
かしこ
)
の家庭に殘つてゐる。その人々の多くは小高い山腹の墓の下に眠つて居る。その家は或はなくなり、或は今に殘つて、其あとの人々を住まして居る。
海郷風物記
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
始めたが、芹は少い、
蓼
(
たで
)
ばかりじゃ。
赤蓼
(
あかたで
)
が、ほれ、そこにも
彼方
(
かしこ
)
にも
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かしかるべし
御覽
(
ごらん
)
ぜずやとわりなくすゝめて
柴
(
しば
)
の
戸
(
と
)
めづらしく
伴
(
ともな
)
ひ
出
(
い
)
でぬ
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
のうやむやは
知
(
し
)
らずや
茂
(
しげ
)
る
木立
(
こだち
)
すゞしく
袖
(
そで
)
に
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
むねに
欲
(
ほ
)
しゝ
植
(
うえ
)
はたす
小田
(
をだ
)
の
早苗
(
さなへ
)
青々
(
あほ/\
)
として
處々
(
ところ/″\
)
に
鳴
(
な
)
き
立
(
た
)
つ
蛙
(
かわず
)
の
聲
(
こゑ
)
さま/″\なる
彼
(
あ
)
れも
歌
(
うた
)
かや
可笑
(
をか
)
しとてホヽ
笑
(
ゑ
)
む
主
(
しう
)
に
我
(
わ
)
れも
嬉
(
うれ
)
しく
彼方
(
かしこ
)
の
萱
(
かや
)
ぶき
此
(
こゝ
)
の
垣根
(
かきね
)
お
庭
(
には
)
の
中
(
うち
)
に
欲
(
ほ
)
しきやうなり
彼
(
あ
)
の
花
(
はな
)
は
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“彼方”の意味
《名詞》
いずれも離れた場所の意
かなた
あちら
あっち
あなた
(出典:Wiktionary)
“彼方”の解説
『彼方』(かなた、Là-Bas)は、フランスの作家、J・K・ユイスマンスによる長編小説。
日本語版は田辺貞之助訳によるもの(創元推理文庫、改版2002年)が刊行されている。
(出典:Wikipedia)
彼
常用漢字
中学
部首:⼻
8画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“彼方”で始まる語句
彼方此方
彼方是方
彼方側
彼方向
彼方岸
彼方様
彼方詰
彼方此處