彌勒みろく)” の例文
新字:弥勒
「一軒には親分を入れて、一軒にはあつしが入つて、あとの一軒には叔母さんを入れる。家賃なんか彌勒みろくの世までも呉れとは言はねえ」
其方儀そのはうぎ石川安五郎小松屋遊女いうぢよ白妙しろたへ同道にて立退たちのき候節私しの趣意しゆいを以て追掛おひかけ彌勒みろく町番人重五郎と申者さゝへ候を切害せつがいに及び候段不埓ふらち至極しごくに付死罪申付る
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
如々然としてあらはれざる間は、此方便的沒理想の魂魄は彌勒みろくの世は來るとも「ミレンニヤム」は到るとも、時間と共に無終無極無盡無窮なるべしとなり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
かういふ埴輪はにわ人形にんぎようつくつてゐるときに、朝鮮ちようせんから佛教ぶつきようつたはり、お釋迦しやかさま、彌勒みろくさま、觀音かんのんさまのような佛樣ほとけさまぞうちこまれたのですから、おどろいたのはむりもないのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
「鎌倉の御所のお庭に椿を植ゑて、植えて育てて云々」といふのや「それ彌勒みろくの船の云々」といふのやの外には頓と解する事が出來なかつたが、それを音頭取つて歌ふ最端の一人は
海郷風物記 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
差紙さしがみにて呼出し吟味ぎんみありし處儀左衞門心中に驚けどものがるだけ遁ばのがれんものと私し儀は十六日に彌勒みろく町へ參り其節吉野屋と申大門前の酒屋の表にて大神樂だいかぐら舞居まひをりしを暫時ざんじ見物致し候中煙草たばこ入を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かりの隱れみの頭巾づきんの上に網代笠あじろがさふかくも忍ぶ大門口相※あひづせきに重五郎其所へ御座るは花魁おいらんかと言れて白妙回顧ふりむきオヽ重さんか安さんはへ其安さんはもうとく鞠子まりこへ行て待てゞ在ば暫時ちつとも早くと打連立うちつれだち彌勒みろく町を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)