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引摺出
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ひきずりだ
ふりがな文庫
“
引摺出
(
ひきずりだ
)” の例文
その中の一頭が巡査に
吠付
(
ほえつ
)
き、追われて元の飼主たる徳永商店に逃込んだのを巡査は追掛けて来て、店から
引摺出
(
ひきずりだ
)
して店前で撲殺し
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
出さぬに於ては主從
倶
(
とも
)
に
引摺出
(
ひきずりだ
)
し奉行所へ
召連
(
めしつれ
)
訴訟
(
そしよう
)
して一言も
言
(
いは
)
せぬ樣にせねばならぬコリヤ長兵衞久五郎貴樣
達
(
たち
)
案内
(
あんない
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
乱箱
(
みだればこ
)
に
畳
(
たた
)
んであった着物を無造作に
引摺出
(
ひきずりだ
)
して、上着だけ
引剥
(
ひっぱ
)
いで
着込
(
きこ
)
んだ
証拠
(
しょうこ
)
に、
襦袢
(
じゅばん
)
も羽織も
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
を
辷
(
すべ
)
って、
坐蒲団
(
すわりぶとん
)
の
傍
(
わき
)
まで
散々
(
ちりぢり
)
のしだらなさ。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と布団の間から
漸
(
ようや
)
く
引摺出
(
ひきずりだ
)
したは汚れた風呂敷包。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あれ
引摺出
(
ひきずりだ
)
せと
講中
(
こうじゅう
)
、
肩衣
(
かたぎぬ
)
で三方にお
捻
(
ひねり
)
を積んで、ずらりと並んでいやがったが、七八人
一時
(
いっとき
)
に立上がる。
忌々
(
いまいま
)
しい、可哀そうに
老人
(
としより
)
をと思って
癪
(
しゃく
)
に障ったから、おいらあな
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
修理 待て、山隅、先方で潜った
奴
(
やつ
)
だ。呼んだって出やしない。取って押え、
引摺出
(
ひきずりだ
)
せ。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「うむ、植木屋の娘と
其奴
(
そいつ
)
と、貴様、植込の暗い中に何か知らん歎いておるわい。地面の上で密会なんざ、立山と神通川とあって存する富山の体面を
汚
(
けが
)
すじゃから、
引摺出
(
ひきずりだ
)
した。」
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼
(
あ
)
の時藪の中から
引摺出
(
ひきずりだ
)
して押入の中へ入れて置くと、死ぬ様な声を出して泣くもんだから——
何時
(
いつ
)
だつけ、むゝ俺が誕生の晩だ——山田に何が泣いてるのだと問はれて冷汗を
掻
(
か
)
いたぞ。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
管八
踏込
(
ふんご
)
んで
引摺出
(
ひきずりだ
)
せ。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
摺
漢検準1級
部首:⼿
14画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“引摺”で始まる語句
引摺
引摺込
引摺上
引摺倒
引摺々々
引摺下
引摺寄