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そんてう
ひるがへつて
歐米を
見れば、さすがに
母語は
飽くまでもこれを
尊重し、
英米の
如きは
至るところに
母語を
振りまはしてゐるのである。
第一は、
國民が
眞劍に
生命財産を
尊重するに
至ることである。
生命を
毫毛よりも
輕んじ、
財産を
塵芥よりも
汚らはしとする
時代においては、
地震などは
問題でない。
地震を
考慮するやうになつたのは、
各個人が
眞劍に
生命財産を
尊重するやうになり、
都市が
發達し
科學思想が
普及してからのことで、
近く三百
年來のことと
思はれる。
切に
希ふ
所は、わが七千
餘萬の
同胞は、
亘に
相警めて、
飽くまでわが
國語を
尊重することである。
併しながら、
永くわが
國に
慣用された
歴史のある
我國語は、
充分にこれを
尊重せねばならぬ。