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寺院
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おてら
ふりがな文庫
“
寺院
(
おてら
)” の例文
藤木家の
寺院
(
おてら
)
は、浅草菊屋橋の
畔
(
ほとり
)
にあって、堂々とした、そのくせ閑雅な、広い
庫裏
(
くり
)
をもち、
藪
(
やぶ
)
をもち、かなり墓地も手広かった。
旧聞日本橋:11 朝散太夫の末裔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
子供と一緒に近くにある禅宗の
寺院
(
おてら
)
を訪ねた時、
幽寂
(
しずか
)
な庭に添うた廻廊で節子を思い出したことを書きつけたところもあった。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
秀造さんは上野の(
山内
(
さんない
)
の
寺院
(
おてら
)
)のおちごさんで
美貌
(
びぼう
)
で評判だったそうだ。振袖姿で吉原へ通って、吉原雀というあだ名だった。
旧聞日本橋:16 最初の外国保険詐欺
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
古い
寺院
(
おてら
)
にでも見るような
青苔
(
あおごけ
)
の
生
(
は
)
えた庭の奥まったところにある
離座敷
(
はなれ
)
に行って着いた人達は、早く届いた荷物と一緒に岸本を待っていた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
障子の
嵌玻璃
(
はめガラス
)
を通して射し込む光線はその部屋の中を
寺院
(
おてら
)
のやうに静かに見せて居る。そこは夫人の姉さんがまだ斯世に居た頃の居間の
光景
(
さま
)
だ。
灯火
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
ある日、あたしは母の父の顔を穴のあくほど
凝
(
じっ
)
と見た。この
老爺
(
おじい
)
さんは
寺院
(
おてら
)
で見る
大木魚
(
おおもくぎょ
)
のような顔をしていた。
旧聞日本橋:08 木魚の顔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
岸本がこの
寺院
(
おてら
)
を出て、ポン・ナフの石橋の
畔
(
たもと
)
へかかった頃は、まだ空はいくらか明るかった。ヴィエンヌ河の両岸にあるものは皆水に映っていた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
手習いがいやなのではなく、
寺院
(
おてら
)
の
夫人
(
だいこく
)
さんが、針ばかりもたせようとするのが嫌だったのだ。もっとも、
近松
(
ちかまつ
)
や
西鶴
(
さいかく
)
の生ていた時代に遠くなく、もっとも義太夫
節
(
ぶし
)
の
膾炙
(
かいしゃ
)
していた
京阪
(
けいはん
)
地方である。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
窓のところへ行くと、例の
紅
(
あか
)
い花が日に
萎
(
しお
)
れて見える。そのうちに三吉は窓の戸も閉めて了った。家の内は、
寺院
(
おてら
)
にでも居るようにシンカンとして来た。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
大牢
(
ろう
)
のあった方の
溝
(
みぞ
)
を埋めて、その側の表に面した方へ、
新高野山大安楽寺
(
こうぼうさま
)
と
身延山久遠寺
(
にちれんさま
)
と、
村雲別院
(
むらくもさま
)
と、
円光大師寺
(
えんこうだいしさま
)
の四ツの
寺院
(
おてら
)
を
建立
(
こんりゅう
)
し、
以前
(
もと
)
の表門の口が憲兵
屯所
(
とんしょ
)
で、ぐるりをとりまいたが
旧聞日本橋:17 牢屋の原
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
急に
周囲
(
そこいら
)
が
闃寂
(
しんかん
)
として来た。
寺院
(
おてら
)
のように
人気
(
ひとけ
)
が無かった。お種は
炉辺
(
ろばた
)
に坐って
独
(
ひと
)
りで静かに留守居をした。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
春蚕
(
はるこ
)
が済む頃は、やがて土地では、
祇園祭
(
ぎおんまつり
)
の季節を迎える。この町で養蚕をしない家は、指折るほどしか無い。
寺院
(
おてら
)
の
僧侶
(
ぼうさん
)
すらそれを一年の主なる収入に数える。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
由緒
(
ゆいしょ
)
のある大きな
寺院
(
おてら
)
へ行くと、案内の小坊主が古い壁に掛った絵の前へ
参詣人
(
さんけいにん
)
を連れて行って、
僧侶
(
ぼうさん
)
の一生を説明して聞かせるように、丁度三吉が肉体から起って来る苦痛は
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“寺院”の解説
寺院(じいん、梵、pi: विहार vihāra)は、仏像が祀られ、仏教の出家者が起居し、修行を行う施設である。寺(てら)、仏閣(ぶっかく)ともいう古刹、名刹のように「刹」(さつ)が使われることもある。。
キリスト教や神道などを除く諸宗教の教会・神殿を指す語としても広く用いられている(ごく稀に神社にも用いられることがある)。
(出典:Wikipedia)
寺
常用漢字
小2
部首:⼨
6画
院
常用漢字
小3
部首:⾩
10画
“寺院”で始まる語句
寺院区
寺院楽
寺院撲滅