トップ
>
安楽椅子
>
あんらくいす
ふりがな文庫
“
安楽椅子
(
あんらくいす
)” の例文
旧字:
安樂椅子
ターネフは、
安楽椅子
(
あんらくいす
)
に、どっかと身をなげかけた。その前に小さいテーブルがあって、酒の
壜
(
びん
)
と
盃
(
さかずき
)
とソーダ水の筒とがのっている。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
マリユスは建て物の他の
部屋
(
へや
)
の者がだれも気づかないうちに二階に運ばれ、ジルノルマン氏の次の
室
(
へや
)
の古い
安楽椅子
(
あんらくいす
)
に寝かされた。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
今日
(
こんにち
)
、
之
(
これ
)
を
復興
(
ふくこう
)
するを
得
(
う
)
べし、而して
其
(
その
)
復興
(
ふくこう
)
の
方
(
はう
)
たるや、
安楽椅子
(
あんらくいす
)
に
倚
(
よ
)
り
罹
(
かゝ
)
り、或は
柔軟
(
じうなん
)
なる
膝褥
(
しつぢよく
)
の
上
(
うへ
)
に
跪
(
ひざまづ
)
き
如何程
(
いかほど
)
祈祷
(
きたう
)
叫号
(
きうごう
)
するも
無益
(
むえき
)
なり
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
向ふには、髪もひげもまるで灰いろの、
肥
(
ふと
)
ったふくろふのやうなおぢいさんが、
安楽椅子
(
あんらくいす
)
にぐったり腰かけて、扇風機にぶうぶう吹かれながら
毒蛾
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
天井の高い、ガランとした広い部屋の中の空気はヒヤ/\と
可成
(
かなり
)
冷たかつたが、彼は大きな
安楽椅子
(
あんらくいす
)
に身を深く埋めてゐたから、それも平気であつた。
夢
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
▼ もっと見る
広子は
寝間着
(
ねまき
)
に着換えた上へ、羽織だけ
紋
(
もん
)
のあるのをひっかけたまま、円卓の前の
安楽椅子
(
あんらくいす
)
へ坐った。
春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
わたしはその晩、旧友
並山
(
なみやま
)
副領事の自宅に招かれて久しぶりに日本料理の
馳走
(
ちそう
)
になった。食事のあとでハバナを
燻
(
くゆ
)
らしながら
安楽椅子
(
あんらくいす
)
に腰を下ろしたわたしは、金門公園の不思議な青年の話をした。
謎の街
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
あなたは私に
室
(
へや
)
を一つ与えて下さるし、ポンメルシー夫人は私を愛して、あの人をいたわっておくれと
安楽椅子
(
あんらくいす
)
に言って下さるし
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「それからどのくらいたったかしれないが、気がついてみると、僕はいつの間にか
安楽椅子
(
あんらくいす
)
のうえにながながと寝ていたんだよ」
人造人間エフ氏
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼は妻君が寝台の上に睡ってしまった後も、一人で
安楽椅子
(
あんらくいす
)
によりながら、考えこんだ。白い天井を見上げると、黒い蠅が一匹、絵に書いたように止まっていた。
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
人々からとりあえず
安楽椅子
(
あんらくいす
)
の上にのせられたまま身動きもしないで横たわってるマリユスを、バスクと門番とは客間の中に運んだ。呼ばれた医者は駆けつけてきた。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
電話の声は、そうです、なんのことか分らないが、確かにパチノと書いてありますよ、と
返辞
(
へんじ
)
をして、その電話を切った。ジュリアは倒れるように、
安楽椅子
(
あんらくいす
)
に身を投げかけた。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
金博士は、別にそれを気にする様子もなく、
安楽椅子
(
あんらくいす
)
の一つに、小さな身体を
埋
(
うず
)
めた。
不沈軍艦の見本:――金博士シリーズ・10――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
奥まった密室の
安楽椅子
(
あんらくいす
)
のうえに身体をなげだすと、二人は顔を
見合
(
みあわ
)
せた。
見えざる敵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それは
安楽椅子
(
あんらくいす
)
の上に放りだされてあった
紙装
(
かみそう
)
の
小函
(
こばこ
)
だった。
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
楽
常用漢字
小2
部首:⽊
13画
椅
常用漢字
中学
部首:⽊
12画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“安楽”で始まる語句
安楽
安楽庵策伝
安楽集
安楽主義
安楽寿院
安楽成仏
安楽換銭不患貧