“あんらくいす”の漢字の書き方と例文
語句割合
安楽椅子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向ふには、髪もひげもまるで灰いろの、ふとったふくろふのやうなおぢいさんが、安楽椅子あんらくいすにぐったり腰かけて、扇風機にぶうぶう吹かれながら
毒蛾 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
天井の高い、ガランとした広い部屋の中の空気はヒヤ/\と可成かなり冷たかつたが、彼は大きな安楽椅子あんらくいすに身を深く埋めてゐたから、それも平気であつた。
(新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
広子は寝間着ねまきに着換えた上へ、羽織だけもんのあるのをひっかけたまま、円卓の前の安楽椅子あんらくいすへ坐った。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)