子樣こさま)” の例文
新字:子様
何時いつかははふとぞんじたれど、おまへさまといふ御人おひとにはあきれまする、れがいつつやとを子供こどもではなし、十六といへばお子樣こさまもつひともありますぞや、まあかんがへて御覽ごらんなされお母樣はヽさまがお病沒なくなりからこのかた
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
としはゞ二十六、おくざきはなこづゑにしぼむころなれど、扮裝おつくりのよきと天然てんねんうつくしきと二つあはせて五つほどはわかられぬるとくせう、お子樣こさまなきゆゑ髮結かみゆひとめひしが、あらばいさゝか沈着おちつくべし
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)