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妨害
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ぼうがい
ふりがな文庫
“
妨害
(
ぼうがい
)” の例文
我々は他が自己の幸福のために、
己
(
おの
)
れの個性を勝手に発展するのを、相当の理由なくして
妨害
(
ぼうがい
)
してはならないのであります。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そういって、
馬
(
うま
)
に
近
(
ちか
)
づきました。
馬子
(
まご
)
は、
同情者
(
どうじょうしゃ
)
があらわれると、
交通
(
こうつう
)
の
妨害
(
ぼうがい
)
となって、しかられるのをおそれたけれど、いくぶんか
大胆
(
だいたん
)
になりました。
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「山形君、大急ぎで地階へおりてくれたまえ。そして発電装置を破壊するんだ。ぼくはそれまで、この操縦装置を動かして、向こうの電波を
妨害
(
ぼうがい
)
するから——」
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
初めはさかんに矢を射たり小銃を乱射して、
妨害
(
ぼうがい
)
を試みていたが、その矢玉も、城外の野戦でつかい尽し、すでに残り少ないことが織田軍にも見抜かれていた。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼に正反対の
論者
(
ろんしゃ
)
が発言権を求めたとき、場内において発言を
妨害
(
ぼうがい
)
せんとした
彼
(
かれ
)
の同志に向かって
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
黄色いちゃんぽんうどんの一
杯
(
ぱい
)
を親子で分けあった長い生活、それも、道路
妨害
(
ぼうがい
)
とかで
止
(
や
)
めさせられると、荷車を
牽
(
ひ
)
いて北九州の田舎をまわった義父の真黒に疲れた姿
清貧の書
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
いま一つぼくの
逃走
(
とうそう
)
を
妨害
(
ぼうがい
)
したのは電光だ、夜になれば逃走は安全だと思っていたのに、電光はやみを破ってぼくのすがたを照らし、
追跡者
(
ついせきしゃ
)
に発砲の機会をあたえたのだ。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
『
武村
(
たけむら
)
が、とう/\
御安眠
(
ごあんみん
)
を
妨害
(
ぼうがい
)
しましたね。』と、
水兵
(
すいへい
)
に
命
(
めい
)
じて
二個
(
にこ
)
の
倚子
(
ゐす
)
を
近寄
(
ちかよ
)
せた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
営業上の
妨害
(
ぼうがい
)
になるから
最早
(
もう
)
決して乃公を寄越してくれるなと断って行った。お春さんが止めても怒っているから承知しない。ぷりぷりして帰って行った。森川さんは短気な人だ。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
図体の大きい使丁が物音に
駭
(
おどろ
)
いて凄い剣幕を見せながら跳びこんでくる、彼は気短かに呶鳴り続けた。この教室の
騒々
(
そうぞう
)
しさがコンクリートの壁をとおして他の課業を
妨害
(
ぼうがい
)
するというのである。
白い壁
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
初演の夜、聴衆は敵意に燃えて、非難と
嘲笑
(
ちょうしょう
)
と
妨害
(
ぼうがい
)
のうちに劇は進んだが、聴衆はいつの間にやら不思議な
感銘
(
かんめい
)
に引き入れられて、次第に
静粛
(
せいしゅく
)
になるのをどうすることも出来なかったのである。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
我利々々亡者
(
がりがりもうじゃ
)
連
(
れん
)
が他の者の事業を
妨害
(
ぼうがい
)
したり、競争者を
中傷
(
ちゅうしょう
)
したり、
人身攻撃
(
じんしんこうげき
)
をしたり、
捏造説
(
ねつぞうせつ
)
をはいたり、その他
卑劣
(
ひれつ
)
な方法によりて得る利益は、僕のいう最良の利益とはあい反するものである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
妨
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
害
常用漢字
小4
部首:⼧
10画
“妨”で始まる語句
妨
妨碍
妨止
妨礙