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太夫元
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たゆうもと
ふりがな文庫
“
太夫元
(
たゆうもと
)” の例文
この二つの額面は、この間中、ジプシー・ダンスをやっていた一座が持って来たのを、記念の意味で
太夫元
(
たゆうもと
)
にくれたものであります。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
一応十手を見せて、
太夫元
(
たゆうもと
)
に木戸を閉めさせ、一座の者の足留めをして、ここまで飛んで来たんだが、親分すぐ行って下さるでしょうね
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
大袈裟
(
おおげさ
)
に云えば一村ことごとく義太夫語りか、三味線
弾
(
ひ
)
きか、人形使いか、
太夫元
(
たゆうもと
)
かでない者はなく、それらの人々は農繁期には畑へ出て働き
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「ほほう、番五郎の黒幕にまだそのような
太夫元
(
たゆうもと
)
がおると申すか。気になるお方とやら申すは一体何ものじゃ」
旗本退屈男:09 第九話 江戸に帰った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
まず
町
(
まち
)
の
盛
(
さか
)
り
場
(
ば
)
に一
軒
(
けん
)
見世物小屋
(
みせものごや
)
をこしらえて、
文福
(
ぶんぶく
)
茶
(
ちゃ
)
がまの
綱渡
(
つなわた
)
りと
浮
(
う
)
かれ
踊
(
おど
)
りの
絵
(
え
)
をかいた
大看板
(
おおかんばん
)
を
上
(
あ
)
げ、
太夫元
(
たゆうもと
)
と
木戸番
(
きどばん
)
と
口上
(
こうじょう
)
言
(
い
)
いを
自分
(
じぶん
)
一人
(
ひとり
)
で
兼
(
か
)
ねました。
文福茶がま
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
「つぎに祭である。もってこいじゃ。そのおやじは
香具師
(
やし
)
の
縄張
(
なわば
)
りなどにも顔のきくところより、日本一太郎を後見し、自ら
太夫元
(
たゆうもと
)
となって祭の境内に一小屋あけるな」
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
太夫元
(
たゆうもと
)
が困っているのをすぐ傍から見ていて面白がったりしたそうです。
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
覚えているのは
太夫元
(
たゆうもと
)
白玉喬に人中で侮辱された刹那の憤怒だけである。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これでも
太夫元
(
たゆうもと
)
さ。太夫だけになお悪いかもしれない」
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これは一座の
太夫元
(
たゆうもと
)
、木戸に居る大年増の亭主で
藤六
(
とうろく
)
という男、無人の一座で、女房は木戸番を、亭主は下座を勤めているのだと、後で判りました。
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
太夫元
(
たゆうもと
)
、狂言作者、舞台監督等のすべてを背負って立たなければならないが、事と次第によっては、舞台上の一役をさえ買って出なければならない都合になるかも知れぬ。
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
太夫元
(
たゆうもと
)
の長吉もこれへ出い!」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
太夫元
(
たゆうもと
)
の
権次郎
(
ごんじろう
)
、竹乗りの
倉松
(
くらまつ
)
、
囃子方
(
はやしかた
)
の
喜助
(
きすけ
)
、それに女が二三人、朝といっても、かなり
陽
(
ひ
)
が高くなっているのに、思い切って自堕落な
風
(
ふう
)
を、ズラリと裏木戸に並べたものです。
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
やはり
太夫元
(
たゆうもと
)
をやってみとうございます、今でも両国のあの株を買い戻して、看板を換えて花々しくやってみる分には、そんなに骨の折れたことではございません、軽業を土台にして
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
元
常用漢字
小2
部首:⼉
4画
“太夫”で始まる語句
太夫
太夫様
太夫房覚明
太夫房
太夫町
太夫着
太夫職
太夫衆
太夫連
太夫為俊