“太夫房覚明”の読み方と例文
読み方割合
たゆうぼうかくみょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おお、性善坊しょうぜんぼうに、太夫房覚明たゆうぼうかくみょうか」綽空は、初めて、くちをひらいた。彼の眼にも、きらと、涙が光った。二人は、ほのおのような呼吸いき
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のり御山みやまにおいて暴力を働くものこそ、仏賊だ、仏敵だ。く、消えうせぬと、太夫房覚明たゆうぼうかくみょうがただはおかぬぞ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただこの際、性善坊にとって心づよいことは、新しく弟子となった太夫房覚明たゆうぼうかくみょうが、範宴の身を守ることは自分の使命であるかのように、範宴のそばに付いて、見張っていてくれることであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)