“性善坊”の読み方と例文
読み方割合
しょうぜんぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もう、十日ほど前にもなろう、例の性善坊しょうぜんぼうは、それよりもずっと前に戻っていたが、範宴のすがたが見えたは、ついこのごろらしい」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「何と気高いお姿だろう」と、その九年の間、一日も離れることなくかしずいている性善坊しょうぜんぼうですら、時には、見惚れることがあった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
食物だの、衣服だの、また心づいた薬などの手に入るたびに、性善坊しょうぜんぼうは、範宴の旨をうけて、町の木賃へ運んで行った。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)