“我善坊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がぜんぼう66.7%
がぜんばう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そのくらいのことは、わしも存じておるが、法をもってすれば、飲めんことはない。後はわしが引きうけたから、我善坊がぜんぼうの泥鰌屋へ行こう」
いや、ようよう、我善坊がぜんぼうの伯父御隈井九郎右衛門殿から五十両立て換えてもらって、おれもこれでほっといたした。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
渠は芝の我善坊がぜんばうから、毎夜のやうに、電車もなかつた丸の内の寂しい道をてく/\歩いて、江戸川のほとりまでかよつた。
継承した東京市中各処の地名には少しく低い土地には千仭せんじんの幽谷を見るやうに地獄谷ぢごくだに(麹町にあり)千日谷せんにちだに(四谷鮫ヶ橋に在り)我善坊がぜんばうだに(麻布に在り)なぞいふ名がつけられ
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)