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大音声
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だいおんじょう
ふりがな文庫
“
大音声
(
だいおんじょう
)” の例文
旧字:
大音聲
いうや、大手をひろげてその行く手をさえぎろうとしましたので、突きのけておくと右門は小気味のいい
啖呵
(
たんか
)
を
大音声
(
だいおんじょう
)
できりました。
右門捕物帖:10 耳のない浪人
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
が、ガラッ八の
大音声
(
だいおんじょう
)
に
胆
(
きも
)
を
潰
(
つぶ
)
した上、近所のざわめき始めたのに気おくれがしたらしく、縁側の戸を開けて、パッと外の闇へ——。
銭形平次捕物控:077 八五郎の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
全山に
轟
(
とどろ
)
くばかりの
大音声
(
だいおんじょう
)
は、山々の峰にこだまして、なみいる大衆の心をゆさぶった。前座主は、東塔の
南谷
(
みなみだに
)
、妙光坊に入られる事になった。
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
そこで彼は手綱を振って、
大音声
(
だいおんじょう
)
をあげて、今度は
斜
(
ななめ
)
に向わずに、怪物のおそろしい真正面めがけて、天馬を進めました。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
大音声
(
だいおんじょう
)
ではあるが、物頭は噛んで含めるように、繰り返し繰り返し、その声もつぶれきるほど風の中で告げるのだった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
いわんや一発を送る
度
(
たび
)
に総軍力を合せてわーと
威嚇性
(
いかくせい
)
大音声
(
だいおんじょう
)
を
出
(
いだ
)
すにおいてをやである。主人は恐縮の結果として手足に通う血管が収縮せざるを得ない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大音声
(
だいおんじょう
)
によばわりつつ、猛然と三好勢のまっただ中へ斬りこんだ。——それにつづく者三、四十騎、どっとばかり面もふらず、殺到する。見るより元親は
だんまり伝九
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
刀をかまえて目を四方にくばりつつ、
大音声
(
だいおんじょう
)
をあげましたが、もはや人の顔もわからぬたそがれの闇のなかに、黒装束の曲者は、ひとことの口もききません。
亡霊怪猫屋敷
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
雲水の僧は
庫裏
(
くり
)
へ現れ、弁兆の眼前を立ちふさいだ。それから、破れ鐘のような
大音声
(
だいおんじょう
)
でこう問うた。
閑山
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
こなたには礼を言いてわざと召使いの者を例の
大音声
(
だいおんじょう
)
にしかり飛ばさるるその声は、十年がほども継母の雄弁冷語を聞き尽くしたる耳にも今さらのように聞こえぬ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
千坂杢之介は馬上に突っ立ち
大音声
(
だいおんじょう
)
に呼ばわったが、敵が意外に強いので自分ながら不安になった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
月明の霜朝に、自分等に代って断頭場に向った大先輩、武部小四郎先生の壮烈を極めた
大音声
(
だいおんじょう
)
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
甲高い、耳がびんびんするような
大音声
(
だいおんじょう
)
で、そんな文句が述べ立てられた。
紅い花
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
と、
中門
(
ちゅうもん
)
口に立ちはだかって、無類の
大音声
(
だいおんじょう
)
で見参する。稚気をおびた嫌がらせにすぎないが、輿入れや息子の袴着祝などにやられると災難で、
大祓
(
おおはらい
)
をするくらいでは追いつかないことになる。
無月物語
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「じゃあ、私がどなってみましょう」そういって貝谷は、
大音声
(
だいおんじょう
)
をあげ
幽霊船の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
弁慶を取って押えた仏頂寺は、看客の方に向い
大音声
(
だいおんじょう
)
で
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そして、にわかに
大音声
(
だいおんじょう
)
が、雲の間にひびきわたった。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
晁蓋
(
ちょうがい
)
以下も、みな片手に白刃を隠し持っていたのである。呉用は、
大音声
(
だいおんじょう
)
で言った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
意外な人の姓名を
大音声
(
だいおんじょう
)
で天井めがけながら呼びました。
右門捕物帖:08 卍のいれずみ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
そして
大音声
(
だいおんじょう
)
をはりあげた。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と、敵のみか、後ろの城門へも聞えるような
大音声
(
だいおんじょう
)
でまず呶鳴った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いとも正々堂々と
大音声
(
だいおんじょう
)
に呼ばわりました。
旗本退屈男:04 第四話 京へ上った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
直義は、かしこまって、親船のみよしから
大音声
(
だいおんじょう
)
で味方へ告げた。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
天雷
(
てんらい
)
くだるかの
大音声
(
だいおんじょう
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“大音声”の意味
《名詞》
大きな声。大声。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“大音”で始まる語句
大音
大音寺前
大音響
大音寺
大音龍太郎
大音聲
大音希声
大音柏樹