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大神楽
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だいかぐら
ふりがな文庫
“
大神楽
(
だいかぐら
)” の例文
「暮といえば、去年の暮に僕は実に不思議な経験をしたよ」と迷亭が
煙管
(
きせる
)
を
大神楽
(
だいかぐら
)
のごとく指の
尖
(
さき
)
で廻わす。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
葛西
(
かさい
)
から婿に来る前は、
大神楽
(
だいかぐら
)
の一座にいたそうで、道化は天稟の名人、
潮吹
(
ひょっとこ
)
の面を冠って、
倶利迦羅紋々
(
くりからもんもん
)
の素肌を自慢の勇みの間に交り、二つの扇を持って
銭形平次捕物控:017 赤い紐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
大神楽
(
だいかぐら
)
の増鏡磯吉、綱渡りの勝代、曲芸の玉本梅玉あたりを一座として、日本の
朝野
(
ちょうや
)
がまだ眠っている時分に、世界の大舞台へ押出した遊芸人の一行があります。
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
踊屋台
(
おどりやたい
)
がくる、地走り踊がくる、
獅子頭
(
ししがしら
)
、
大神楽
(
だいかぐら
)
、底抜け屋台、
独楽
(
こま
)
廻し、
鼻高面
(
はなたかめん
)
のお天狗さま。
平賀源内捕物帳:山王祭の大像
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
併し又世上にはこの外交上の大難問題を
丸一
(
まるいち
)
の
大神楽
(
だいかぐら
)
の如く自由に操縦して、逆に外交上の便宜に利用し、銀山鉄壁の如き上官、重役の威厳を指呼の間に土崩瓦解せしめ
謡曲黒白談
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
打水よきほどに済みし表町の通りを見渡せば、来るは来るは、
万年町
(
まんねんてう
)
山伏町
(
やまぶしてう
)
、
新谷町
(
しんたにまち
)
あたりを
塒
(
ねぐら
)
にして、一能一術これも芸人の名はのがれぬ、よかよか
飴
(
あめ
)
や軽業師、人形つかひ
大神楽
(
だいかぐら
)
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これに拠りますと、彼らの職業は主として狩猟でありまして、常に弓馬に熟し、また剣舞の様な事、
大神楽
(
だいかぐら
)
の様な事、人形舞わし・
物真似
(
ものまね
)
・
手品使
(
てじなつか
)
いの類、種々の伎芸をやっておった。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
手品
(
てじな
)
、
剣舞
(
けんぶ
)
、
幻燈
(
げんとう
)
、
大神楽
(
だいかぐら
)
——そう云う物ばかりかかっていた寄席は、身動きも出来ないほど
大入
(
おおい
)
りだった。二人はしばらく待たされた
後
(
のち
)
、やっと
高座
(
こうざ
)
には遠い所へ、
窮屈
(
きゅうくつ
)
な腰を
下
(
おろ
)
す事が出来た。
奇怪な再会
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
大神楽
(
だいかぐら
)
!」
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それでも
禁裡
(
きんり
)
に由緒ある本格の神楽師ならば、こうして浮浪の
大神楽
(
だいかぐら
)
みたように、軽々しくは通るまい。そうかといって、大神楽師にしては、この連中、品格があり過ぎる。
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
人形舞
(
にんぎょうま
)
わしとか、猿舞わしだとか、
祭文
(
さいもん
)
・ほめら・
大神楽
(
だいかぐら
)
・うかれ節などを始めとして、
田楽
(
でんがく
)
・
猿楽
(
さるがく
)
等の類まで、もとはみなこの仲間でありまして、遂には歌舞伎役者とまでなって参ります。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
「
大神楽
(
だいかぐら
)
!」
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“大神楽(
太神楽
)”の解説
太神楽(だいかぐら)とは、江戸時代末期から寄席芸能として広く大衆の人気を集めた、日本の総合演芸で神楽の一種。主に獅子を舞わせて悪魔払いなどを祈祷する獅子舞をはじめとした「舞」と、傘回しをはじめとした「曲」(曲芸)がある。現在は寄席でおもに見られるが、伊勢大神楽のように大道での芸を続けるものもある。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
楽
常用漢字
小2
部首:⽊
13画
“大神”で始まる語句
大神
大神宮
大神樂
大神等
大神朝臣
大神通
大神田
大神祖
大神実命
大神樂造