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夥
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おびた
ふりがな文庫
“
夥
(
おびた
)” の例文
「いや
御覽
(
ごらん
)
の
如
(
ごと
)
く
亂雜
(
らんざつ
)
な
有樣
(
ありさま
)
で」と
言譯
(
いひわけ
)
らしい
返事
(
へんじ
)
をしたが、それを
緒
(
いとくち
)
に、
子供
(
こども
)
の
世話
(
せわ
)
の
燒
(
や
)
けて、
夥
(
おびた
)
だしく
手
(
て
)
の
掛
(
かゝ
)
る
事
(
こと
)
などを
色々
(
いろ/\
)
宗助
(
そうすけ
)
に
話
(
はな
)
して
聞
(
き
)
かした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彦七の横びんから
夥
(
おびた
)
だしい血が噴き出すのとその体が倒れるのと殆んど一緒でした。鍛冶屋は夢中になつてヤツトコを振り上げて倒れた彦七の上にのつかゝりました。
火つけ彦七
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
指
(
さし
)
て來りければ
道筋
(
みちすぢ
)
は
見物
(
けんぶつ
)
山
(
やま
)
をなして
夥
(
おびた
)
だしく既に御城代屋敷へ到り
乘物
(
のりもの
)
を
玄關
(
げんくわん
)
へ
横付
(
よこづけ
)
にせん
氣色
(
けしき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それだから
金
(
かね
)
のいること
夥
(
おびた
)
だしい。定額では
所詮
(
しょせん
)
足らない。尼寺のおばさん達が、表面に
口小言
(
くちこごと
)
を言って、内心に
驚歎
(
きょうたん
)
しながら、折々送ってくれる補助金を加えても足らない。
世界漫遊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ユリウス・ダビット
(著)
雲の中に含まれてゐる
夥
(
おびた
)
だしい電気が、それと一緒に結びつく為めに引くからだ。
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
▼ もっと見る
「いや御覧のごとく乱雑な有様で」と言訳らしい返事をしたが、それを
緒
(
いとくち
)
に、子供の世話の焼けて、
夥
(
おびた
)
だしく手のかかる事などをいろいろ宗助に話して聞かした。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
可笑
(
をかし
)
けれど樣々
介抱
(
かいはう
)
なしゐしが
夥
(
おびた
)
だしく
血
(
ち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
情合
(
じょうあい
)
のない事
夥
(
おびた
)
だしいものだ。そんなら立つ前にもう一遍こっちから
暇乞
(
いとまごい
)
に行くよ、いいかい」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
夥
漢検1級
部首:⼣
14画
“夥”を含む語句
夥多
夥間
夥伴
夥兵
化夥間
同夥
夥中
夥多敷
夥度
夥敷
引手夥多
御夥間
江戸兒夥間
竜夥
露夥