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墨斗
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やたて
ふりがな文庫
“
墨斗
(
やたて
)” の例文
せり上げの間は
已
(
すで
)
に柱に歌を書きをはり、
立身
(
たちみ
)
にてやや下手に向き、
墨斗
(
やたて
)
の紐を巻き居る体なり。笠は水盤によせかけあり。
両座の「山門」評
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
と
詠
(
えい
)
じける故
流石
(
さすが
)
公家
(
くげ
)
の
侍士
(
さふらひ
)
感心し
腰
(
こし
)
の
墨斗
(
やたて
)
を取出し今一度
吟
(
ぎん
)
じ聞せよと云に女は恥らひし體にて
口籠
(
くちごも
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
橋をわたらずときゝて心おちつき、岩にこしかけて
墨斗
(
やたて
)
とりいだし橋を
写
(
うつ
)
しなどして
四辺
(
あたり
)
を見わたせば、
行雁
(
かうがん
)
峯
(
みね
)
を
越
(
こえ
)
て雲に
字
(
じ
)
をならべ、
走猿
(
そうゑん
)
梢
(
こずゑ
)
をつたひて水に
画
(
ゑ
)
を
写
(
うつ
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ト僕ガ言つてはヤツパリ
広目屋臭
(
ひろめやくさ
)
い、
追
(
おい
)
て
悪言
(
あくげん
)
を
呈
(
てい
)
するこれは
前駆
(
ぜんく
)
さ、
齷齪
(
あくせく
)
するばかりが
平民
(
へいみん
)
の能でもないから、今一段の
風流
(
ふうりう
)
気
(
き
)
を
加味
(
かみ
)
したまへ
但
(
たゞ
)
し
風流
(
ふうりう
)
とは
墨斗
(
やたて
)
、
短冊
(
たんざく
)
瓢箪
(
へうたん
)
の
謂
(
いひ
)
にあらず(十五日)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
筆を
墨斗
(
やたて
)
にをさめ、札を肩にかけ、立上り、右に
柄杓
(
ひしゃく
)
を持ち、左に
笠
(
かさ
)
を持ち、斜に下手に向ひて、柱に記しし歌を読み「順礼に」にて五右衛門が打ち出す手裏剣を右手の柄杓に受け止め
両座の「山門」評
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
墨
常用漢字
中学
部首:⼟
14画
斗
常用漢字
中学
部首:⽃
4画
“墨”で始まる語句
墨
墨汁
墨染
墨痕
墨色
墨付
墨西哥
墨堤
墨絵
墨屋敷