トップ
>
執持
>
とりもち
ふりがな文庫
“
執持
(
とりもち
)” の例文
汝等が
執持
(
とりもち
)
致せしも同前なり
然
(
しか
)
るに九助は其等の儀を
怒
(
いから
)
ずして速かに離別に及び父が
遺言
(
ゆゐごん
)
を
重
(
おも
)
んじ
不埓
(
ふらち
)
の伯父女房等に
大切
(
たいせつ
)
の金子を
配分
(
はいぶん
)
致
(
いたし
)
遣たるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
畔柳元衛
(
くろやなぎもとえ
)
の娘
静緒
(
しずお
)
は
館
(
やかた
)
の腰元に通勤せるなれば、今日は特に女客の
執持
(
とりもち
)
に召れて、
高髷
(
たかわげ
)
、
変裏
(
かはりうら
)
に
粧
(
よそひ
)
を改め、お
傍不去
(
そばさらず
)
に
麁略
(
そりやく
)
あらせじと
冊
(
かしづ
)
くなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
上役の人の家に
然
(
しか
)
るべき来客などのある時には、「お
執持
(
とりもち
)
に森のおもう様をお願いするといい」
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
それが十三四の頃のいたずらな彼そのままで、おせんは遠くから眺め
乍
(
なが
)
ら幾たびもくすくすと笑った。……そのとき庄吉はひどく蒼い顔をして、元気のないようすで客の
執持
(
とりもち
)
をしていた。
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
その
夜
(
よ
)
は、ちょうど植木
店
(
だな
)
の
執持
(
とりもち
)
薬師様と袖を連ねた、ここの縁結びの地蔵様、実は延命地蔵尊の縁日で、西河岸で
見初
(
みそめ
)
て植木店で出来る、と云って、宵は
花簪
(
はなかんざし
)
、蝶々
髷
(
まげ
)
、やがて、島田、
銀杏返
(
いちょうがえし
)
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
預
(
あづか
)
り歸りしが或日兩親の居ぬ
隙
(
ひま
)
を
考
(
かんが
)
へ右の文を
渡
(
わた
)
しければお高は
容體
(
かたち
)
を改め
其方
(
そなた
)
は主人の娘に
戀
(
こひ
)
の
執持
(
とりもち
)
を
爲事
(
なすこと
)
不埓
(
ふらち
)
千萬なり
重
(
かさ
)
ねて斯樣なる事をなさば
爲
(
ため
)
になるまいぞと
嚴敷
(
きびしく
)
辱
(
はづか
)
しめて文を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
執
常用漢字
中学
部首:⼟
11画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“執”で始まる語句
執
執拗
執念
執着
執心
執成
執行
執念深
執事
執権