呼戻よびもど)” の例文
天命てんめい是耶ぜか非耶ひかいはるは伯夷傳はくいでん要文えうぶんなるべしこゝに忠義にこつたる彼の久八はから光陰つきひおくれども只千太郎の代に成て呼戻よびもどさるゝをたのしみに古主こしう容子ようす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたしは一先ひとまず当人を親里へ逃して置いて、芸者家へは当人から病気になったから、二、三日帰れないという手紙を出させ、陰に廻って、そっと東京へ呼戻よびもどして
あぢさゐ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
總身そうみさむって、血管中けっくわんぢゅうとほおそろしさに、いのちねつ凍結こゞえさうな! いっみな呼戻よびもどさうか? 乳母うば!……えゝ、乳母うばなんやくつ? おそろしいこの
其方儀吟味相遂あひとげ候所いさゝかも惡事是なく且亡父の遺言ゆゐごんまもり不埓の伯父を呼戻よびもどし養ひ候而已ならず其後大金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
呼戻よびもどし下されたしそれのみ願ひ上まする夫についても呉々くれ/″\も御辛抱こそ肝要かんえうなれと猶もたゆまぬ忠義の久八六右衞門も一伍一什いちぶしじふを聞居たりしか久八に向ひ其方が五十兩の大金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)